僕らの匙加減。< 2 >

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千 ｢ちょ、大丈夫！？追いかける！？｣


横 ｢ん〜･･･ここまでか(苦笑)｣







最後までやらせてあげたかったけど、

2人共充分頑張ったし、まぁいいだろ。

隠れてしゃがみこんでた俺らが立ち上がった時だった。








婆 ｢あらぁ〜めんこいわねぇ〜｣


み ｢ぅ？｣








向かい側から押し車を押したお婆さんに、

みっちゃんは声をかけられていた。








婆 ｢お嬢ちゃんいくつ？1人かい？｣


み ｢･･･｣


婆 ｢あらぁ、その飴汚れてるじゃないの。それは食べちゃ駄目よぉ？｣


み ｢み、みったんのっ！｣


婆 ｢新しいのあげるからそれはちょうだい？｣


み ｢や、やっ！みったんのっ！｣








お婆さんの親切心が分からないみっちゃん。

飴を取られるんだと必死の抵抗。

お婆さんもぉそのアホはほっといて大丈夫です(苦笑)








み ｢ば、ばぁば･･･やぁ･･･ｸﾞｽｯ･･･ｸﾞｽｯ･･･｣


婆 ｢あらあら、違うのよ、ごめんね、泣かないで？｣


み ｢やぁあああん、ばぁばこわぁぁああ｣





千 ｢あ〜･･･泣いちゃったぁ･･･｣


横 ｢いかんいかん、謝らなきゃ｣


千 ｢あっ！｣


横 ｢あ｣





た ｢みっちゃんっ！！！｣


み ｢たいちゃああああああ｣








太輔はみっちゃんに駆け寄るとギュッと抱き締めた。

みっちゃんもよっぽど怖かったのか、

太輔にギューッと抱き着き顔を埋めた。








婆 ｢あらあら、お兄ちゃんもいたのね｣


た ｢み、みっちゃんはあげませんっ！！｣








必死になる太輔。

その顔は少し怯えていた。








た ｢みっちゃんはわるいこじゃありませんっ！｣


婆 ｢？｣


た ｢だからもりにつれてかないでくださいつ｣


婆 ｢森？｣





千 ｢ああっ凄く泣けるシーンなのに森って(笑)｣


横 ｢俺は泣ける･･･(泣)｣








今思い出した。

よく叱る時に森に捨てちゃうよって俺言ってるわ･･･。

しかもちょうど最近鬼ババが出てくる絵本読んだ。

今の太輔にはお婆さんが鬼ババに見えてるのかもな･･･。

太輔ごめんなぁぁぁ(泣)

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