僕らの匙加減。< 2 >

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さて帰り道。

小さい2人が家を出て早くも1時間半以上。

太輔はまぁ大丈夫として、みっちゃんは･･･








み ｢たいちゃ、ちかれた･･･｣


た ｢え？｣


み ｢おんぶ｣








やっぱり･･･(苦笑)








千 ｢ん〜やっぱみっちゃんは限界か(苦笑)｣


横 ｢ﾊｧ･･･｣








2人を見ていると太輔がみっちゃんを背負い始めた。

と言っても小さい体が小さい体を支えられる訳なく、

おんぶ風にはなってるけど足は若干引きずり気味。

みっちゃんの手に握られた飴もぷらっぷら。








千 ｢やぁーだぁーあ♡可愛い過ぎるんだけどぉぉ♡｣


横 ｢うん、まぁ･･･｣








見てる分にはとても可愛らしい光景だけど、

やってる太輔の負担を考えると和めない･･･。

太輔、あんま無理しなくていいんだぞ(泣)








た ｢はぁ、はぁ･･･｣








元居た位置からさほど進んでないけど、

太輔は体力をかなり消耗したようだ。








た ｢みっちゃ･･･きゅーけーしよ･･･｣








2人で道端の草むらに座り込み、

みっちゃんは太輔の顔を覗きこんだ。








み ｢たいちゃ、ちゃい？｣


た ｢んーんっ、いたくないよっ｣








明らかに家を出る時に比べたら疲れてる太輔。

でもみっちゃんに笑顔を向けて･･･太輔(泣)








み ｢はにゃ〜｣


た ｢あっ！みっちゃん！｣


『ﾍﾞﾁｬｯ』





千 ｢あ〜･･･(苦笑)｣


横 ｢･･･嫌な予感しかしない｣








草むらに生える花を見つけて、

そこに行こうとしたみっちゃん。

しかしそれを阻止しようと服の尻尾を引っ張った太輔。

みっちゃんは草むらに倒れ、持ってた飴を落とした。








た ｢あ、みっちゃんごめんねっ！？｣


み ｢･･･やっ！｣








すぐ駆け寄りみっちゃんを起こそうとする太輔。

今度は泣かなかったみっちゃん。

だけどご機嫌はかなりナナメに･･･(苦笑)

太輔の手を払い、頬っぺたを膨らませている。

それには太輔もショックだったのか俯いてしまった。








み ｢たいちゃきりゃいっ！｣


た ｢･･･｣


み ｢いーっだっ！｣








怒ったみっちゃんは1人でズカズカと歩き始めた。








千 ｢あ〜･･･｣


横 ｢太輔が可哀想過ぎるぅぅぅ(泣)｣








そのみっちゃんの姿に太輔も困り果てたのか、

それともみっちゃんを見捨てたのか、

その場にしゃがみこんでしまった。

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