僕らの匙加減。< 2 >

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女 ｢全部で1,650円です｣


た ｢あ、おかねっ｣





千 ｢買いすぎじゃない？(笑)｣


横 ｢え、夜食べてかないの？｣


千 ｢あ、俺らのもあるの？流石よこーさん♡｣





た ｢はいっ｣


女 ｢ありがと、ちょっと待っててね｣








お金を渡した太輔はすでにやり遂げた顔をしていて、

みっちゃんはまたケースにベッタリ張り付いていた(笑)








女 ｢ｸｽｸｽ(笑)はい、お釣りです(笑)｣


た ｢あっ！｣


女 ｢え？｣

た ｢ふえたぁ！みっちゃんみて！いっぱいになった！｣


み ｢ぅ？｣





千 ｢ﾌﾞｯ(笑)｣


横 ｢はは(笑)｣








お札2枚が小銭になって返ってきて増えたって(笑)

それを自慢気にみっちゃんに見せる太輔。

みっちゃんもその手を覗くと今度はお姉さんを見た。








み ｢･･･みったんのわぁ？｣


女 ｢え･･･｣





千 ｢ｹﾞｯ･･･これは出発前みたいに･･･｣


横 ｢あんの馬鹿･･･｣





み ｢みったんもちょーらいな？｣


女 ｢ｷｭﾝ♡ちょ、ちょっと待ってて！｣


み ｢ぅ？｣








みっちゃんの小首傾げた可愛さにやられたのか、

一瞬悶えたお姉さんがバタバタと中へ入って行った。

そして出てくると、

2人に小さいペロペロキャンディーを渡した。








女 ｢みっちゃんこれでもいいかなぁ？｣


み ｢あめー♡｣


女 ｢ﾝﾌﾌ、はい、太輔くんもどうぞ？｣








飴を差し出すお姉さんに太輔は困り顔。

どした？また人見知りか？








た ｢あのね･･･としくんママがおかしもらっちゃダメって･･･｣


女 ｢あ･･･｣





千 ｢たいちゃん真面目ー♡良い子ー♡｣


横 ｢真面目というか融通がきかないというか(苦笑)｣








受け取らない太輔にお姉さんもしまった顔。

まぁもう1匹は袋の上からガジガジしてるけど･･･。








女 ｢えっと、これはご褒美！｣


た ｢･･･｣


み ｢たいちゃあけてぇー？｣


た ｢みっちゃんおかしもらっちゃダメなんだよ？｣


み ｢ぅ？｣








太輔に注意されたみっちゃんは飴と太輔を交互に見た。

飴を受け取ってない太輔、それを見たみっちゃんは･･･








み ｢･･････いやにゃい｣








既にガジガジし過ぎて、

歯形と涎まみれの飴をお姉さんに返した。








千 ｢み、み、みっちゃん可愛いぃぃぃぃ♡｣


横 ｢あはは(笑)｣








さてこれにはお姉さんも困った。

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