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「もうちょい静かに出来ねぇのかこの馬鹿野郎!!!!!」「刺すぞ」「煩いぞ!!」「煩いなぁ」と、ほぼ罵倒が上で飛び交っていた。
「起きない貴様らが悪いのである!!!!!!!俺様は悪くないのである!!!!!!!!ハーッハッハッハッ!!!!!!!!!」
「…全人類アレクサンドロスの声をアラームしたら誰もが起きるだろうな」
「そうかもね」
「…おはよう……」
「おはよう。ジョルジュ」
「おちゃ」
と、キッチンのカウンターの上に力無くだらんと伸ばしたジョルジュの手にコップを握らせ、そこに麦茶を注ぎ入れた。それを確認したジョルジュはそれを一気に嚥下し、飲み下した。
「───────ぷはっ、あ゛〜〜……」
と、ジョルジュはおっさんの様な、又は力の抜けた緩急のある呻き声をあげて床に倒れ付した。それを横目で見たシャルルはまたか…と言わんばかりに瞳孔を上にやり『呆れた』のジェスチャーをした。
「はぁ………シェイクスピア。介抱」
「うぃ。おい」
「やぁ……Mr.ウィリアム……今日も美しいね…」
「煩い。さっさと座れ、このクソ」
「んい…………………」
「おはようございます…」
「おはよう。ソフォニ、顔洗ってきた?」
「まだです…行ってきます……」
「…よし、白米は炊けた。味噌汁も出来たな」
「お浸しも出来たわ。きんぴらごぼう…だったかしら?それも出来たわ」
「ナポレオン、盛り付けるからテーブルに運べ」
「分かった」
「誰か一人手伝え」
「あ、はーい!俺やる!」
いつの間にか起きていたミハイロが手を挙げてくれたので任せる事にした。そして配膳がほぼ終わった頃になるとほぼ椅子の空席は無くなり殆どが席に着いていた。約数名まだ夢の中にいるが。
「最悪の目覚め過ぎる…アレクサンドロス……」
「同感だ」
「俺様悪くないもん」
「喧嘩は後だ。今は食事をしろ」
「……」
そう言われ、黙々と食事を取り始めた。箸と木製の食器が合わさる音だけが響く。そして早くに食べ終えた人が己の食器を片付けてキッチンで洗って片付けた。
「あ、マルガレッタちゃん。一緒に登校しませんか?」
「いいわ。じゃあ一緒に準備しましょう」
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