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茶葉からふうわりと香るアールグレイ。
白いティーカップにゴールデンリングが良く映えた。
ふたりで窓際のテーブルに腰を下ろす。
Tn「最近ソワどうや？」
em「ソワさんは、。
飲み込みも早いですし、
振る舞いも大分様になってきましたよ。」
Tn「そうなんか。
様子見にいきたいとは思っとるんやけどな」
em「トントンさんが来たらきっと喜ぶでしょうね」
Tn「最近武道も始めたんやろ
ゾムから聞いたで」
em「はい、。ゾムさんにべったりですよ。」
Tn「ふふっ、妬いとるんか？エミさん。」
にこりと張り付けた笑みを向けるから
少しからかってやった。
em「やっ、ちょっ、な、なにいってはるんやっ。
ちゃうで、ちゃうちゃう。」
効果は抜群。
耳まで真っ赤に染めて
砕けた口調で弁解している
でもすとんと憂いを帯びた表情に変わって、
em「ほんまに、ほんまにちゃいますから。
ただ、素直に耳を傾けてもらえてる
ゾムが少しだけ羨ましい。」
と溢した。
em「って、すみません。
こんなことききたくないですよね。
不快な気持ちにさせてしまいました。」
ぱっと笑みを張り付けて
離席しようとするエミさん。
年も近く古い付き合いの彼を
放って置くことなんて出来なくて、
Tn「お、おい。まてや。」
たまらず細い手首を掴んだ。
ゆらりと揺れる色素の薄い瞳。
em「心配せんといてや。
俺なら平気だから」
＿っ、、なぁ、エミさん。
そんな顔してどこが平気なんや
em「トントンさんそんな顔しないでくださいよ」
Tn「＿っ！それはお前の方やろ！
なんで苦しいのになんも言わんのや。
何年の付き合いやと思っとんの？
苦しいことあるならちゃんと吐き出せよ」
em「、、、ありがとうな」
エミさんは泣き笑いの顔でそういって
心の内を打ち明けてくれた。
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作者名：Hallmaki | 作成日時：2020年9月15日 23時
