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背に体重を預けると、椅子がギッと音を立てた
時刻は午前。未だ俺の活動時間じゃない
なのに何故起きて仕事をしているのか。答えは簡単。
聖が昨日の賭けにAさんに負けて、朝食を食べさせる為に叩き起こされたからだ
別に俺に食べさせる必要は無いと思う。有難迷惑だ…………と云いたいところだが、俺のことを思ってくれてるので何も云わないでおく
俺の睡眠時間は長すぎる。らしい
俺は普通だと思っているが、擦れ違う人達の殆どに「寝すぎ」と呆れられるので異常なのだろう
だから一日一食なんてよくあることだ。仕事が多い日は二食だったりする
食欲より睡眠欲を優先しろって俺の本能が云うのだから仕方が無い
おまけに運動しないので筋肉が殆どついてない。詰まりマジで体重が軽い。
殆ど前線に立たない俺は足として使われることが多く、それはとても有難いことで、現場からかなり離れた場所で寝転がって浅く睡眠を摂っていた時。
真横で何かの気配がして起き上がった直後、敵の蹴りによって吹き飛ばされたことがある
まぁその敵は(先輩の激強睡眠薬のおかげで)なんとか戦闘不能にすることができたのだが、普通はあそこまで吹き飛ばされる威力ではなかったのだ
詰まり。
俺の体重が軽すぎた結果があれである。
だからまぁ取り敢えず太れと云われ、今では一日二食が普通になった。余裕がある部下達やいろんな人はよく飯を持って来る
だが殆ど皆手が開いていないので、持って来るのは大体コイツ。
「お疲れ様でーす」
「また来た…」
呆れた声を出して振り返ると、声の主である木山捷平がいた。木山は軽く頭を下げて、大きめの紙袋を掲げる
「資料室に向かう前に配達に来ました〜」
「今日は何？」
「僕特製のパンです！」
「マジ？だからその大きさかぁ」
木山がパンを持って来る時は、決まって俺達の班全員分のパンが用意されている。木山のパンは本当に美味いから皆大喜びだ
部下一人だけを呼んで選ばせる。決して贔屓している訳じゃない。此処には俺とこの部下しかいないのだ。皆仕事で出払っている
俺は胡桃パンとクロワッサンを取り出して空いてる場所に置いた
「てか筋肉つけましょーよ。そしたらこんなことしなくて済むのに」
「そんな体力ないって」
「筋トレしてたら体力つきますって」
さぁふぁいと☆と感情の込もっていない声で云われたので、相変わらずのお調子者の頭を叩いておいた
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夢蝶蘭(プロフ) - うさぎさん» うわー！その通りです…ご指摘ありがとうございます！いつも更新遅くてすみません(><) 頑張ります！ (2019年2月9日 1時) (
レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - あの、「248話」の15行目が「早く食べないよってこと」になってますよ〜！多分「早く食べなよってこと」ですよね？もし私が間違っていたらすみません。続きのお話、楽しみにしています！ (2019年2月8日 23時) (レス) id: fab1d5b1bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢蝶蘭 | 作成日時：2018年9月13日 23時
