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黒い
ただただ黒い
身に付けている物の凡てが黒かった
おまけに髪の色まで漆黒だから、肌を完全に隠せば只の影法師になると思う
まぁ瞳の色は茶色のようだけれど問題ないだろう
って、そんなことは良いんだ
「ああ…貴方が綾辻先生、ですか。初めまして、神楽坂です」
先生は無表情で云った。「君の話は朝比奈君から聞いたことがある」
それはどうも、と云って、神楽坂さんは私に目を向けた
「と云うことは、彼女が監視役の…」
「辻村です」
「どうも、神楽坂です」
人の良さそうな笑みを浮かべて、私が彼の名前を知っていることを知っているだろうに、律儀に名乗って会釈した
「神楽坂君、もしや君も種田長官に？」
「ええ、招集です。皆さんもですか？」
神楽坂さんは私達三人に目を向け、少し苦笑する
先輩が疲れたように肯定すると、爽やかな笑顔で「お疲れ様です」と思ってなさそうな労りの言葉をかけた
そして「少し待っていてください」と云うと或る方向に歩いていって十数秒姿を消し、容器に入った…恐らく水と、よく吸い取りそうな手拭いを持って再び現れた
「お待たせしました。行きましょうか」
その後直ぐに、坂口先輩と仲睦まじそうに話を始めたから聞けなかったけど…
…あの二つ、何に使うんだろう。
.
神楽坂聖。特務課の優秀な水遣い。二十歳という若さで種田長官とすんなり会える立場に居る
噂では、彼が長官に会う際には身体検査を受けないと聞くけれど…
ふと見ると、神楽坂さんは顔・指紋・声紋認証を私達と同じく
「お疲れ様です、神楽坂です。種田長官の召集を受けました」
「どうぞ」
噂は本当だったらしい。入口に立っていた警備員が退いて道を開ける
凄い、と思い乍ら身体検査を受けようとすると、「彼等は連れです」と神楽坂さんが云った
屈強な躰付きの警備員が、私達の道を開ける。本当に、何者なんだこの人。
神楽坂さんが「検査が面倒でしたら何時でも呼んで下さいね」と云うのに対して、先輩が呆れていた
足を進め或る一室の近くまで来ると、何やら騒ぎ声がした
多分、朝比奈さんと…あれ？この声って…
神楽坂さんは、多分この騒ぎ声に溜め息を吐き、部屋の扉を
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夢蝶蘭(プロフ) - 知佳さん» わざわざありがとうございます！是非使わせていただこうと思います！ (2020年5月18日 23時) (
レス) id: 6710be5598 (このIDを非表示/違反報告)
知佳(プロフ) - 横浜の街のタワーは、展望台になりますが、マリンタワーというのがありますよ♪ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 3e74e0ac2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢蝶蘭 | 作成日時：2018年4月2日 23時
