じゅういち。重囲されている…? ページ12
「単刀直入に言う、薬の過剰摂取をやめろ」
「無理です」
「即答か」
牛島先輩はには理解できないんだろうな。こう、やり場のないストレスというかどうしようもない鬱感というか。そういうものを吹き飛ばしてくれるものがどれほど素晴らしいか。
勿論、牛島先輩の言うことは基本的に正しい。その圧倒的正しさと絶対的自信の前に我々社会不適合者は恐れおののき平伏するしかないのだが。それはそれ、これはこれである。
先輩にとってのバレーのように、私にはソレがないと生きていけないほどのものなのだ。依存症ですいませんね。一生理解できないだろうし絶対に理解しないでほしいけど。
「ソレはお前にとって良くない」
「いいものか悪いものかなんて私が決めるものです」
なんなら常時情緒不安定な私の精神が安定する素晴らしいものです。
「いや一般論として悪いモンだろオーバードーズ」
「うるせーです瀬見先輩」
「先輩って呼ぶならそれ相応に敬えよ???」
「……………はーい」
「なんだその間は」
かぁいくねぇ後輩だなぁって?何を今更わかりきったことを。あ、卵焼き美味。さすがマミー。
それにしてもキメッキメ状態に関してはアカウニ先輩がそれっぽい感じじゃないですかねぇ。私はほら、キメてた方が。こう、元気で正常感があるじゃん。
「誰が類友だって〜?」
「覚らないでくださいガンギマリ先輩」
「目線が全てを物語っていたけどネ」
「そんなことは」
「てかガンギマリ先輩ってナニソレ新しい!!!」なんて言いながらつとむんの頭をワシャワシャする。さながら犬と飼い主である。つとむんの顔に書いてあるやめろコールは完全無視の方向らしい。自由か。
「白布、どうにかできないのか」
「牛島さんの言い分は尤もなんですけど如何せん相手が悪いので」
「…………そうか」
白布ですら諦めを隠さないでいるのにまだ食い下がる牛島先輩は、山形先輩に宥められて4杯目のハヤシライスを取りに行った。そういえばここ食堂なんですけど、よくこんなところでこんな話できますね。
「白布がアレの約束してくれればやめるっていつも言ってるじゃん」
「ヤだよ」
「じゃあ私も嫌だよ」
そもそも私は前々から『32歳になったら一緒に東京湾に沈むのであればODも自傷も男ひっかけるのもやめる』と提示しているのに。無論答えはNOだけど。
私の愛を受け止めてはくれるけど私の元に留まってはくれないとか無理病む。でも好き。
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黒瀬 - 読んでめちゃめちゃハマりました!更新楽しみにしています!頑張ってください!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c0f0417cc9 (このIDを非表示/違反報告)
noara(プロフ) - あっすこです…ろくろ首で待ってます!更新お疲れ様です! (2020年3月24日 22時) (レス) id: c5bfb6cb88 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - ヤバイ好きです!メンヘラはじめてでちょっとだけのぞく気でいたらどハマりました!!更新頑張ってください!!! (2020年3月19日 18時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
霧華 - メンヘラすきです…続き気長に待ってます(゚ー゚*) (2020年3月4日 11時) (レス) id: daf330d400 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ちゅきです (2020年3月3日 9時) (レス) id: 7f42fd7b15 (このIDを非表示/違反報告)
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