その二 ページ10
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ある晴れた日のことだった。そんな天気に似合わず私の気持ちはぐっと沈んでいて、やたらと明るい通学路をとぼとぼ歩く。そんな私に、後ろから追いついた声がおはよう、と言う。
お前だ。こんな天気の日にこんな気持ちなのはお前のせいだ。思わずそう考えてしまって眉を寄せながら振り返り、頑張って明るい声音を紡いだ。おはよう。相変わらずぎりぎりに起きたようで、くせのない短髪には寝癖がつんつんと立っている。ぎこちない笑顔も私には眩しくて、目を背けそうになる。
ずっと前から気づいていたのに、今更意識してしまう。ずっと気兼ねなく笑い合える関係でよかったのに。学校の話題に触れるとあのからかいを思い出させてしまうと思っているからか、話題はゲームや本のことばかり。残念、こちらは昨日からそのことで頭がいっぱいです。
こんな風にぎこちなくなりたいわけじゃなかった。『二人仲良すぎだよね、付き合ってるの?』そんな台詞でこのありさま。私たちのことをよく知らないあの子に言われた言葉で日常が変わってしまった。これがさかうらみみたいなものでも、私は他愛ないあの日に戻りたいと思った。
校門が近くなる。知り合いも見かけるようになった。私たちの間柄を変えてしまったあの子も見える。あの子がこちらに手を振った。
だから、いつものように隣にいる幼なじみの手を、これまでのようにぎゅっと握った。驚いたような声が耳元で上がり、なんだか面白くなってしまって口角が緩んだ。
「私はあんたといつもみたいに話したい。だから、」
あんなからかいは気にしない。空気なんて読まないよ。
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二倍のツイート数になってしまった
結局色恋にたどりつくの好きすぎか〜?二人称は気分なのでそこのところはよろしくお願いしま〜す
一言。幼なじみいいですねぇ〜〜!!
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しぇるふぃあ。 - 篠川梨麻さん» コメントありがとうございます!褒めていただいて顔が緩みまくってます(*^^*) 不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします! (2017年3月8日 15時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
篠川梨麻(プロフ) - 文がとっても綺麗で文学的?でした(語彙力)次の話もとっても気になります。「だん、だん」がめちゃくちゃ印象的でした。これからも楽しみにしてます! (2017年2月25日 18時) (レス) id: 9534b32bfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぇるふぃあ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shelpla/
作成日時:2017年2月21日 16時