エイエンノセカイ【中高生写生log】

お題で書いたもの ページ9

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ある晴れた日のことだった。──なんてプロローグを浮かべながら、私は今日も今日とて屋上からあなたを観測する。放課後、いつもと同じジャージに着替えて、同じように身体を動かす。青空の下で、あなたがきらりきらりと光る。いつものように。

いつもと同じ時間に水道に行って水分補給をすると、部活のマネージャーらしき女の子がタオルを差し出した。あなたは爽やかにありがとうなんて笑って、ささやかな言葉を交わしているのだろう。彼女がわずかにうわずった声でがんばってねと言った。

そんな様子もじっと眺め続ける。彼女が二人の秘密だと思っている時間も、あなたが彼女をなんとも思ってないことも、それがわかっていてもなんとなくきりきりと痛む胸も無視して、私はそれらを観測し続ける。二人の秘密になんかさせてあげないし、目をそらしてもあげない。──空気なんて読まないよ。

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始まり終わりの一文と、文字数(三ツイート以内)という指定をしてくれる診断でお題をいただきました。

片想いバージョンのほかに、辛いから空気読まないけどいいねっていうやつもありきたりだけどある気がした
状況読ませない気しかなくてすみません……よくわからなくて解釈何通りもあるやつ好きなので

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