？？？としての使命[鬼滅の刃] (ページ40)

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誰にも断ち切れない僕の糸ページ40

世宇簾｢どう？僕の糸は...どんな気持ち？操り人形になった愛しき姫君、君もさぞかし辛いだろう。救われたいだろう｣

黒死牟｢...世宇簾...俺まで...何故...｣

実弥｢動...かねェ...！｣

荼津とAの報告では、以前蜘蛛の糸を使い味方を操った鬼がいたと聞く。こいつも同じ能力を持っているようだが...何か違う

世宇簾｢剣士相手に手こずらないでくださいよ。風柱が動かないうちに、この僕があなたの身体を使って殺してあげますから｣

黒死牟｢...やめろ...｣

世宇簾｢ただ人間を殺すだけで、武士たるものーとか鬼殺隊たるものーとか？そういうの要らないんです。不要なんですよ。彼らに素質はない！素質無き人間には死を与えるのみだ！｣

今僕が動かなければ...また柱が...

実弥｢ふざッ...けんなァ！！！｣

世宇簾｢僕の糸を引きちぎったか...だが黒死牟殿、君の精神はそろそろ僕のものになる！後でそこの女も飲み込ませ、更に君を強くしよう！この世界に幸福を与えるんだ！！！｣

愧翠｢幸...福...？｣

世宇簾｢僕は人間を愛しているんだ。"素質のある人間"に限るけどね！素質がある人間たちは、みんなこの手で鬼にした。あの方にもそれを許された！｣

愧翠｢そんなのは...愛なんて...云わないよ...｣

世宇簾｢...はぁ？｣

僕の知る愛は、もっと純粋なものだ。小さい頃の僕は母親の暴力こそが愛と思っていたが、今ならわかる。時折見せた母親のあの涙、僕を包むあの暖かさ。あれが愛なんだって

もっと早く気づいていれば、母親の苦しみも取り除いてあげれたのか...？

愧翠｢(...こんな時に何を思い出しているんだ)｣

世宇簾｢お前のような素質のない人間には反吐が出る...荒覇吐、この忍を殺せ｣

｢しょ、うち、した｣

愧翠｢...これ以上...Aを罪で汚すな｣

世宇簾｢？｣

愧翠｢僕の美しいAを...汚すなと云っているんだ！！！｣