Angel (Hiromitsu.Ki)

Angel16 ページ20

私もいつの間にか寝てた見たいで、




気付けばもう夕方。




オレンジ色の太陽が私たちを照らす。




宏「ん……」




隣で宏光もお目覚め。




私「結構寝たね」




宏「ぅん。ってか首めっちゃ痛い……」




私「寝方が寝方だったからね〜」




宏「(人2)〜。シップはってぇ。」




先刻までのカッコいい彼はどこへやら。




いつもの甘えたさんが顔を出す。




私「自分で貼りなよ。笑」




宏「やだやだぁ」




私「はい。自分でどうぞ」




宏「むぅ」




肌質の良いほっぺたを膨らまし、




うるうるした瞳で見つめてくる。




そんな瞳で見つめられちゃうと……




私「わかったよ！貼ればいいんでしょ、まったく……」




宏「よっしゃ！」




結局、その可愛さに負けてしまう。





救急箱のなかを探しても、お目当てのものは見つからない。




私「切らしてたのか」




てっきりあるものだとばかり思っていたけど、




どうやら売り切れ。




私「宏光ー。ごめん、シップないや」




宏「んぇー！買ってきてよ〜」




私「やだよ外寒いし……」




宏「しょうがないなぁ……ここは公正に、




最初はグーじゃんけん」




「「ポン」」




…………。

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