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「だが万一、万一のことがあれば私が皆さんを守りますから。」
＿
私とコナンくんが考えたのはレシートを用いた化学反応でのSOS。
"「corpse、死体という意味合いの言葉とこの車のナンバーにして太尉の首輪に巻けば、ポアロにいる梓さんが気づいてくれるでしょう。」"
そう言って、太尉が外に出て数分経ち、男たちが宅配物を持って行った時だった。
「光彦くん！」
体温低下によるものだろう、
倒れてしまったのだ。
コナン「おい光彦しっかりしろ、光彦！光彦！」
──
歩美「光彦、お願い起きて、光彦くん！」
哀ちゃんのお陰で、光彦くんは目を覚ました。
コナン「あったぜ、博士の家に届くケーキ！」
──
「…成程。届け先はあくまでも博士ではない、と。それで何故オキヤ、がクドウ、と家に？」
コナン「ど、同居してるんだよ！！あはは！」
「やはり君は頭がいいようですが、それはシンイチさん譲りなのですか？」
コナン「へ？」
「顔も似ているし……兄弟なのかなあと思いましたから。」
──
集荷を頼んだというオキヤさんの、箱の中には携帯。
ガチャ
「っ！！」
男ふたりが扉を開けたのだ。
何やら、少し荷物の配置が違ったらしいのだ。
「……」
私は拳を構えて、彼らを逃がせるようにする。
だが車が来たらしい。
安室「すみません、この路地少し狭いので退いて貰ってもいいですか。傷つけたくないので。」
元太「探偵のにいちゃん！」
歩美「たすけてー！！」
─
男が話を始める。
だが、話の途中で安室さんは言ったでしょう？傷つけたくない、と そう言って男の腹を殴った。
隙を見て、私も背が小さめの男の頭を蹴った。
「外の空気がこんなにも素晴らしいと感じたのは久方ぶりですね。」
安室「黄緋さん…、？」
「ああ、安室さん。助けに来て下さりありがとうございます。」
安室「助けに、嗚呼あのレシートの事ですか？…風に飛ばされてしまって見ていないんですよ。」
「…へえ。」
元太くんたちがケーキ！ケーキ！と騒ぐ中、歩美ちゃんが安室にケーキを一緒に食べないかと誘ったのだ。
だがそれにコナンくんは驚いたような顔をした。
安室「へえ、……ですが遠慮しておきます。僕はこの後用事があるので……それに、Aさんも用事があると言っていませんでしたか？」
「用事？……」
少々考えた。
何せ、私はすることがなくて散歩をしていたのだから。
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作者名：あざみ | 作成日時：2023年3月20日 15時
