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110話 ページ12

まだぼやける頭を抱えながら、
見回すと、
明らかに城とも森とも違う。









貴方)美少年…ここはどこ。
人身売買が真の目的…なんてことはないよねぇ?









これでもかってほど殺気を放ってきくと、
美少年は首がもげそうなくらい左右に振って
否定した。









白雪)A!
よかった。目が覚めて…





貴方)白雪!よかった。
怪我はない?大丈夫?





白雪)うん。大丈夫。





貴方)で、オビに手刀おとしたやつはどこかなぁー?





白雪)…
A、実は私たち二重で攫われたみたいなの。





貴方)は?それってどういう…









私が聞き終わらないうちに、
女の人が入ってきた。


私はとっさに白雪を私と美少年の後ろに隠した。


隣にいる美少年の仲間なのかと見てみれば、
かすかに手が震えていた。

あー、このひと、やばい人か。

だらだらと人を見下したような笑みを浮かべて
高圧的に話してるけど
要は逃げ出した鹿月とお金になりそうな白雪を攫って
売るってことでしょ?

そんなこと、
私が許さない。









貴方)あんたみないな汚れた奴が
白雪に触れると思ってんの?









そう言って私は
私の後ろに隠れる白雪に伸びた女の手を
思い切り払った。









女)はは…はははっ!
あんたいい度胸してんじゃないか。






貴方)そりゃどうも









そういうと、私のこの女に劣らない上から目線の態度に腹を立てたのか右のフックをかまそうとして来た。

それを華麗にかわすと、
見えたのはまたもや白雪に伸びる手。

白雪の顔まで15cmほどのところでギリギリ顔と手の間に右手を差し込めば、
ありえない力で握られて、
腰の後ろでひねり揚げられた。









白雪)A…!!





女)あんた体術も少しできるのかい。
よく見れば顔も悪くない。
あんたなら護衛にでも妾にでもなれるから
安心しな!






鹿月)おい!その手を…









鹿月に気を取られた一瞬を使って
合気道の技で女の手から抜け出す。









貴方)それなら大事に商品でしょ?
扱いは丁寧に頼みたいね。






女)物分かりのいい子だね。
それとも威勢を張ってるだけかい?
どちにしろ、この船からは逃げられないよ。









そう言い放つと女はニヤリと笑いながらバタンとドアを閉めた。

横にいる白雪の顔は絶望の色に変わっていた。

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テイル(プロフ) - ティアリールさん» ありがとうございます!やっと、ひと段落しました。これも、ティアリールさんのコメントのおかげです。パワーをありがとうございました:) (2020年5月28日 0時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ティアリール(プロフ) - テイルさん» 返信ありがとうございます!早速読みました!あっ、ルチェスト・クレアールです。名前変えてティアリールになりました。124話で伏線(?)回収されててゾクキュンしました!続き楽しみにしてますが、どうか無理をなさらずに。お互い頑張りましょう! (2020年4月22日 23時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
テイル(プロフ) - ルチェスト・クレアールさん» 素敵すぎるメッセージをありがとうございます。忙しくて私も手をつけれずにいましたが、このコメントを見て再始動することにしました。刺激をくださってありがとうございます。お互い頑張りましょうね!今度作品を見にお邪魔させてもらいます!! (2020年4月22日 23時) (レス) id: 890764c063 (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで創ることが出来ました。これからも創り続けていきますので、どうかあなたも頑張って下さい (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)
ルチェスト・クレアール(プロフ) - あなたのおかげで私もオビの夢小説を創りたいと思えました。忙しくて出来ないのを理由に逃げてましたが、この小説を読んで、やっぱりオビが好きだ。自分の世界観をいれつつ夢小説を創りたい。と思えるようになりました。ありがとうございます。これからも応援しています (2019年7月10日 22時) (レス) id: c42395a0dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テイル | 作成日時:2018年7月6日 11時

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