【暗殺教室】笑えない天使のご主人様へ【磯貝悠馬】

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渚side



磯貝「先生！ 先生！！！」



磯貝くんが、バン!!!と効果音が付くような勢いで教室の戸を開けた。


もう授業は始まっている時間だ。

学級委員が居なかったから僕が号令をして、

今は5時間目の社会。


磯貝くんが遅れてくるなんて珍しい。

前原くんも一緒のようだった。

その後ろには、連れられたように呆れて苦笑している片岡さんがいる。



３人揃って遅刻かあ……。

こんなこと、初めてだ。

３人とも何か焦っている様子がある。


何かあったのかな？



殺せんせーは普段と変わらぬ口調で触手を『ノンノン』と振った。



殺せんせー「磯貝くん。

いかなる理由があったとしても、

授業開始時間は守ってくださいね」




前原「さーせん……じゃなくて！！！」

磯貝「大変なんですよ！！！」



殺せんせー「にゅや？

教科書を忘れたなら先生に言ってくれれば……」



前原「あざーす、喜んで……じゃなくて！！！」

磯貝「て、天使ですよ！！！」



磯貝くんの言葉に、E組全員、耳を疑った。

……え？

何の話？


解説を求めるように教師殺せんせーを見るけど、

先生も事情を全くわかっていないようだった。



殺せんせー「……は？」


磯貝「殺せんせー用に仕掛けた単純な罠に、

天使が掛かったんですよ！！！」



……？

それって、どういう……？

天使って、可愛い子ってこと？

でも磯貝くんはそんなナンパ性の性格じゃない。

イケメンだ。


つまり……？




しーん、と静まり返るE組。


その数秒後、何の合図もなくクラス全員が

椅子の音を鳴らして教室から駆け出した。




殺せんせー「みっみみみなさん！！


席に戻って……はあ。

先生も行きますよ」



僕も、急いで教室の戸を潜った。


まさか＿＿＿＿？！

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