【暗殺教室】笑えない天使のご主人様へ【磯貝悠馬】

angel-11 ページ13

Aside



見てて、と言って、

磯貝くんが教員室の扉を２回ノック。


うーん。

知ってるんだけどなあ。

……とは言いにくかった。


それにしても優等生だなあ。

劣等生クラスとは思えないんだけど……。

(旧校舎事情は神様から聞きました。)



磯貝「失礼します」


烏間「ん？ ああ、磯貝か。どうした」


磯貝くんの後ろにいるので、先生の顔は見えない。



磯貝「横浜校外学習のプリント、

お願いします」


烏間「そこにある束をもっていけ」


磯貝「ありがとうございます。

あと、一人紹介を……、ほら。」



来て、と手招きする磯貝くん。

その手にはプリントの束が。

持とうかと手を伸ばしかけて、

磯貝くんに『俺は平気だから。挨拶』と注意された。


ひえー、しっかりしないと。

ご主人様に注意されてどうする。


恐る恐ると私は前に出た。


烏間先生とご対面。

黒いスーツでビシッとした先生。


体育とか数学っぽい先生な気がする。

雰囲気がピリピリしていた。

睨まれたら飛び上がりそうだ。



……が、その烏間先生とは目が合わない。

いつまでたっても。

私の20センチ上を見ている。

その視線の先には磯貝くん。



烏間「紹介？ 部外者か」


磯貝「まあ、そうなりますね……。

殺せんせーからは何も聞いていませんか」


烏間「聞いていないな。

それで、誰だ。連れてこい」



私は振り返った。

唖然とした磯貝くんとバッチリ目が合う。



磯貝「え……だから、今目の前に……。」


A「もしもーし」



烏間先生の顔の前で手を振る。

かなり大袈裟に動いているのに、

堅物先生は微塵も反応しなかった。


まるで、私がいないみたいに。

ご主人様は対応に困って苦笑している。



烏間「何か居るのか？ 磯貝」


磯貝「天使ですね。」


烏間「天使か。……そうか」



こめかみを押さえる、先生。



烏間「この校舎は呪われているのか……？」


磯貝「せ、先生？」


烏間「タコといいデジタル転校生といい、

『人外』が多過ぎるだろう……

まだ増えるか、今度は天使……？」


そうでーす。

天使でーす。


A「あ、そういえば、

大人には見えないみたいなこと、

神様が言ってたような……。」



けど、と言って、烏間先生の額を弾く。


先生はびっくりして一歩退いた。

そして反射的に構えたのは、銃……？



ひぇぇぇ！！と今度は私が両手を上げる。



何なんだこの学校は！！


先生が銃を構えてるよ！！！

angel-12→←angel-10

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す