21 ページ22
隆弘
裏切った側が言える立場じゃないのは判ってる。
でも愛してるのはことりだけだし、心変わりをしたつもりもない。
ただ単に目的が合致した、ただそれだけの関係。
テーブルに置いてあったスマホを手に取り通話ボタンを押すと同時に
スピーカーにして、ことりをソファに座らせる。
？「もしもし隆弘？どうしたの珍しいわね電話してくるなんて」
いつもと変わらない陽気な声がスピーカーを通して部屋中に広がる。
『おか・・・さん？』
母「あれ？ことりもいるの？元気にしてる？忙しそうだけどご飯食べてる？」
「父さんいる？」
母「今、買い物に行ってるけど・・・」
しばらくの無言が続き
「オレ、浮気して・・・ことりを裏切った」
母「見損なった、あんたはそんな事しないって思ってた！
ことりを大切にする、愛してるからって啖呵切ってたくせに。
あんたを思いっきり殴ってやりたい」
母さんの悲痛な声にことりが今日、初めて涙を見せた。
母さんにとってことりは大事な友人の娘で、その友人の忘れ形見。
それは父さんも同じで、この場所に父さんがいたら母さんと同じ反応をしてたと思う。
いや、無言で殴られていたかも。
それだけ両親にとってことりは大事な存在。
母「で、どう責任を取るつもり？」
「それはこれから話合う、今はオレがした事の報告をしただけ」
母「そう、これはお父さんにも報告をする。
多分というか絶対だけど、お父さんも私もことりの味方をする」
一方的に切れた電話を見つめることりにゆっくり話しをしよう、 と告げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Erica(プロフ) - かおりさん-ご連絡ありがとうございます。修正させて頂きましたが変換されない場合はまたお知らせください。 (2018年5月19日 20時) (
レス) id: fbbebb221d (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - すいません。名前変換がされていないです… (2018年5月19日 16時) (レス) id: c8d934a26a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Erica
| 作成日時：2018年5月9日 18時
