第73話 風邪3 ページ26
朝になりパパに揺り起こされて目を覚ます
「おはようA…早速だけどこれに着替えられるか??」
『うん……』
いつの間にか洋服が用意されていて
着替えられることを確認すると
パパは部屋から出ていった
ボーっとする頭を何とか奮い立たせながら
着替えを終えリビングに向かえば
パパは準備を終え待っていてくれた
病院に向かい診察を受け
家に戻ったのはお昼近くになってしまった
念のためインフルエンザ検査はしたものの
結果はただの風邪だった
ただ冬場ということもありインフルエンザに
なる人も多く病院は朝だというのに混んでいた
そんな中病院にわざわざ仕事を休んで
連れてきてくれたパパには感謝しかない
『パパ…ありがとう。お仕事休んでもらっちゃって申し訳ないやら、病院に連れていってくれてありがたいやら………』
「…当然のことだから別にいい、Aはそんなことより早く治せって言ってるだろ??余計なことは心配しなくていい……今はゆっくり休め」
『うん……』
病気になると人肌恋しいとか人恋しいとか
よく言われるがその気持ちがよく分かる
「………どうした??」
だから何となく自分の部屋に行くのが嫌で
ちょっぴり寂しいと思っている自分がいる
『………いや???…うん…………………寂しいなって』
口にするには恥ずかしい言葉も
熱で浮かされていたということで済むはずだ
だから今
少しだけ側にいさせて欲しい
だなんて思ったりして
言った後にやっぱり迷惑なこと言ったよなと
俯きながら反省する
熱に浮かされていたとしても
言って良いこと悪いことあるよねと自己解釈をする
やっぱり言い直そうとした瞬間
同じ柔軟剤の匂いが広がった
「………初めてだ…澪奈が亡くなって以来初めてAから"寂しい"って聞けた。別にこれは熱に浮かされて言っただけかもしれない……でも、それでも俺はAの気持ちが知れて嬉しい。お前はいつも1人で周りに迷惑をかけないようにって何でもかんでも抱える…それがお前の良いところでもあるが、そんなんじゃいつか潰れる………A、お前は1人じゃないんだ。俺もいるしマイクだっている。だからな、頼れ人を…信頼できる人だけでも良いから、な??」
ぎゅっと抱き締めて貰ううちに
伝わる温かさや鼓動に誘われるように
眠気が押し寄せてきて
話しかけるパパの声を遠くで聞きながら
そっと睡魔に身を委ねた
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miotyatora29(プロフ) - こんにちはコメント失礼します！ほのぼのしてて面白かったです！質問なんですけど相澤先生って設定では30歳なんですけど夢主ちゃんの年齢から計算すると……相澤先生13歳で妊娠させてることになるのではないでしょうか…|ω•˘ )勘違いだったらすみません🙇 (2022年10月12日 18時) (
レス) @page12 id: e25d5229fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - printemps(プランタン)さん» 家族らしさを伝えられるよう作品を書いてきたので、そう褒めていただけて嬉しいです!!ありがとうございます(*'∇') (2020年4月17日 11時) (レス) id: de42be2b65 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - …家族だなぁ(ほのぼの) (2020年4月5日 22時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
蒼天 - 鯣さん» 鯣さん、ありがとうございます(*´∇｀)!!!! (2018年11月19日 21時) (レス) id: be4adeb0ca (このIDを非表示/違反報告)
鯣(プロフ) - 蒼天さん» いえいえ大丈夫ですよ！読み方はさくやのがくえんです！ (2018年11月19日 18時) (レス) id: 12f3679b3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼天 | 作成日時：2018年8月21日 10時
