三十八 side貴方 ページ38
貴 此処は…
目を開けると真っ白な世界その中に異質な雰囲気をはなちそびえ立つ階段の頂上にはほぼ杖をつきながら偉そうに座る女がいた。
A…。十年前に記憶を無くす前の私だ
貴(昔) 許可なく見上げるな小娘。不愉快だろうが
話に聞いていた通り態度はとても悪い。これが本当に私なのかと疑うほどだ
貴(昔) お前と同じにすんなよ
貴 なっ！なんで私が思ってる事わかるんだよ
貴(昔) お前如きの考えてることなんて手に取るようにわかる
きっとこの場所はこの人の呪力とかゆうやつでできた空間なんだ。ってことは
貴 悠二や伏黒くん達は！？
貴(昔) あーメグミンは無事伊地知に渡したよ。悠二は死んじゃったけどね
悠二が死んだ？嘘だ。なんでこの人は笑っていられる
守ってくれるんじゃ、助けてくれるんじゃなかったのか！！
貴 お前！！
貴(昔) その階段を一段でも登ってみろ。殺すぞ
冷たい目。冷めた声。私はこの時この人が呪いであると自覚した
貴(昔) まあそう睨むなよ。同じ顔に睨まれるのはきみが悪いな
貴 …戻して。私をみんなの所に
貴(昔) 戻ってなにができる？
貴 私は！お前なんかよりみんなの事を思ってる。それに悠二達の友達はお前じゃない私だ
貴(昔) フハハハハハハ。それもそうだな。いいだろうだが条件がある
貴 条件？
貴(昔) 簡単だ。１つ 私が代われと言ったらすぐに代わること
この人に体を受け渡すのは危険すぎる。
貴 じゃあ私も条件がある。私の記憶を返して
貴(昔) それは出来ない。お前は私ではないからな。十年前までに生きたAは私だ。忘れていたが胎児の時お前に受肉した。
貴 私と貴方は別モノってこと？
貴(昔) だからそういったろ。お前弱いし頭もわるいのか
やれやれと言ってこの人は階段からおりてくる
貴 それじゃあこの体は元は私のものだ！お前に言われる筋合いはないはず
貴(昔) お前弱いのに？
貴 私は…お前なんかに負けない！
貴(昔) いいねえ。その目、じゃあこうしよう此処でお前て私がやって勝った方の言うことを聞く。どうだ
貴 やってやる！お前な…
私は話終わる前に体を二つに裂かれた
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作成日時：2021年1月15日 23時
