二十九 ページ29
Aが目覚めからもうかなり経ったが相変わらず記憶は戻らない。目の前にいるAはアイツのようでアイツじゃない。記憶をもどしたあいつは変わってしまった世界をみてなんて言うだろうか。傑の事を知ったら自分を責めるだろうか。僕らしくはないが思い出の中が恋しくなる。きっとこれはあの日から続いている呪いだろう。
貴 すいません思い当たるところが見つかりませんでした。
記憶を無くしたAは冷静で落ち着いていてそれに
少し性格が悪い。
いや、それは前からか。
貴 五条先生は、私の事好きだったんですか?
虎 え、マジ?
夜 !?そうだったのか
五 えー!それ本人にきいちゃう?
釘 でも私も気になるわ
伏 俺も…
五 好きだったよ。本人にはまだ言えてないけど
貴 へー。昔の私も大変だったんですね。先生に付き纏われて…
釘 時代は繰り返すのよ
五 いや!Aの方が僕のこと好きだったんだって!って恵、なにその目は
伏 信頼感にかけますね
虎 先生。嘘はよくないよ
五 嘘じゃないんだって〜
アイツはまだ帰ってこない。でも目の前にいるのも紛れもないAで今は言えなかった思いをこの子に
ぶつける。二度と後悔しないようにと。
それに時々アイツも笑っていてくれる気がするんだ
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作成日時:2021年1月15日 23時