十九 side 貴方 ページ19
まだ私が呪力も戻っていない頃
事件はおきた。
怒号と悲鳴が聞こえる!そう思いふらつく体をひきずり部屋の隙間を開けるとそこには冷たくなった父と母の姿があった。そのよこにはニヤリと口角をあげる姉の姿が
貴 姉様!何故このような事を!
姉 この汚物が!姉などと呼ぶな!!
姉は普段から特別扱いされていた私を心底嫌っていた。その心の隙に漬け込まれこの時の姉は呪霊に取り憑かれていた
貴 …姉様をかえして!
姉 お前がいけないのだ。呪いの癖に!私はお前のせいで周りから呪力の持たない可哀想な子だと!お前がそんなもの持ってうまれたから!私から全て奪ったから
貴 やめろ!
姉と呼ぶべきかわからないソイツはもう死んでしまっている母達の死体を踏み潰した
この時まだ呪力が戻らなかった私はただただ泣きじゃくることしかできなかった。弱い。何で私は弱いんだ
だから両親は殺され姉は呪いとなった。私さえいなければ…
父(五) このクソ野郎が!!
その瞬間駆けつけた五条悟の父によって姉は祓われ私は助けられた。
父(五) 永水…遅かった。わしがもう一足先にきていれば
彼は涙を流しながら私を抱きしめてくれた
父(五) 大丈夫だ。大丈夫だ。一緒に来なさい悟も君のことを待っている
悟…。もし家族をこんなふうにした私が五条家に行ったら次はこの人達が…そしたら悟だって。ダメだ行ってはいけない。私が強くなって!私が守れるように、悟みたいに強くならなくては
父(五) ま!まちなさい!
私は彼の手をすり抜けひたすら走った。それから10年もの間、彼に会いたい。そう思いながら過ごしていくことになった
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作成日時:2021年1月15日 23時