医神と行く地獄巡り2【呪術廻戦】 (ページ23)

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思わず大きな声を出してしまった私に、
伏黒くんと野薔薇ちゃんが気付いて手を止めている。

各自にタオルを手に取って傍にやってきてくれる二人。
目で心配してくれる二人に慌てて手で謝りつつも電話越しのキャスターに安否を確認する。

「キャスター、何かあったの」

「嗚呼、魔力を削っていたか？」

「うん。急に減ったから何かあったのかなって……」

不安げな私の声に、「なんだ、僕のパトロンは随分と心配性だな」と笑う声が聞こえる。

「少し治療するのに必要だった。随分と変型した死体だったからな」

「死体！！？あっ、……いや、なんでそんな…！！？」

死体、のワードに二人の眉間にシワが寄っている。驚いて立っちゃったんだけど、やばいやばい、虎杖くんの件があってから過保護になりつつあるから、いやあの、まって二人共、手を伸ばさないで…！！！！

「事情は後で説明する。まだ処理が残っているんでな。」

「じゃ、じゃあキャスターは怪我してないんだよね…？」

「当然だ。怪我したとしてもすぐ治る」

安心して崩れ落ちていく私を支える野薔薇ちゃん。左に伏黒くんが寄ってきて一緒に支えてくれる。

「嗚呼、そうだマスター」

「どうしたの…？」

「近々、お前達の所に一人追加される事になるが、精々致命傷でも負って僕に治療されろ」

「待ってすごいパワーワードが」

「名前は吉野順平。最近見えるようになった呪術師だ。」と答えるキャスターの後ろで青年の声が聞こえる。

まっ、待ってくださいキャスターさん…！！

待ったところで何かあるのか？難病でも持ってくるか？

デッドオアアライブみたいなそんな選択肢…！！？

スマホ越しに聞こえるその声に、私達は目を見合わせた。

「どうやら、新しい仲間が増えるみたいですよ、伏黒くん、野薔薇ちゃん。」

「みたいだな」

「何拾って来てんのアイツ……」

その様子を今度は先輩達気付いて、参加するのに残り二分だった。

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