医神と行く地獄巡り2【呪術廻戦】 (ページ13)

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蛇ページ13

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ズダァン！！

畳にぶん投げられる度に響く音。
じんじんと背中に剣山が刺されたように痛みが広がっていく。

「～～っう！！」

「温いぞマスター」

手を叩いて見下ろすキャスター。
手加減ってものがないの…！！？と恨みながらも起き上がる。

145回目の背負い投げ。
あと5回で150回目に行くなんてどうかしてるよこの医者。
ちなみに私だけでなく、伏黒くんも野薔薇ちゃんもぶん投げられて、先輩方も勢いよくぶん投げられている。五体を投げ出し死屍累々。なんていう殺人現場ですか此処？？？？？

「前回と比べて大きく鈍っている。まだ藤丸達が居た頃の方が動けていたぞ」

「一体いつの話よ……！随分前の話なんだけど…！！？」

「だからだ愚患者。このままでは余計に死亡率を高めるだけだぞ」

「余計なお世話っ！！よ！！」

片手を着いて勢いよく右足で回し蹴りをするが、簡単に受け止められて卍固め。
ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！首が！！首がキてますね先生！！！！脚も！！脚が一番ヤバいですね！！！！

「ぐぅううおおおお………！！！！」

「折れても治してやる。安心して折れろ」

「安心出来ない…！！安心出来ないよｯｯ！！？」

「はは」

棒読みで笑うキャスターに今度こそ腰と脚が死にそうなので両足を地から外して勢いよく回転しサマーソルトへ繋げる。

やっとこさ距離が出来た所で
上がった息に必死でその場でうつ伏せになる。

「む゛り゛………むりです………」

「なら休憩と行こうか。さてそこの……呪言師、次はお前だ」

「高菜！！？？」

「頑張れ棘～」

「死ぬな棘～」

パンダ先輩と禅院先輩が片手で応援している中、構えろ、僕が殴るぞ。と綺麗に構えるその所作。
うつ伏せになったまま顔をどうにか上げて狗巻先輩とキャスターの組手を眺める。

「っ、！！」

「嗚呼、呪言は僕には効かないぞ。対処くらい軽く出来る。伊達に魔術師としてやっていない。」

「っ、しゃけ！」

「？、体術でやり合うのか？それは構わないが……まだお前はひ弱だろうに。」

顎に向かって一発。こめかみに向かって一発。
手根で次々と人体の急所を狙っていく。
ズドドドド、といった音が似合うほどの勢い。絶対に痛い、それ絶対に痛い。

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