1 ページ6
.
「喜べ男子。女子よ」
「何言ってるの野薔薇ちゃん」
目的地に着いて早々に彼女は決め込んだ。
途中でモデルにどうかとか営業さんに聞いてて止めるのに必死だった。
さてさて。目の前には生徒2人に先生1人。
じとーっと2人を見つめる野薔薇ちゃんを横目に、きょろきょろと周囲を眺める。
やってきちゃいましたよ東京…!!
しかも原宿ですよ…!地方民にはお目にかかれない都会の都会じゃあないですか…!
ふぉーー!と心の中で盛り上がっていれば、野薔薇ちゃん曰く六本木に行くんだそうで。
……ここから六本木って車で15分じゃなかったかな。
歩きだと遠いのでは?と思いながらも後ろに着いていく。
「俺、虎杖悠仁!」
ひょっこりと視界の端に入って来た彼はぺかーっと笑う。
更に彼の隣は、「…伏黒恵」とぶっきらぼうに続けて応えた。
「初めまして、私は仁和A。同じ1年生だよね、宜しくね」
「おう!、Aは釘崎と比べてちゃんと女子って感じ!」
「野薔薇ちゃんも女子なんだけどね…でもさっきのはすみません……」
いいよ!と人懐っこい笑顔で数歩先の白髪の先生の隣へと走っていった。
流石男子だなあって眺めながらあちらこちらと目を移せば伏黒くんに呼ばれた。
「初めてなんだろ、東京」
「うん。すごいねえ東京。人もいっぱいだね」
「他に目を移すのはいいが、迷子になるぞ」
「うっ…おのぼりならではって感じだ…ありがとう伏黒くん」
「ん。」
ともあれ、結果から言うと六本木じゃなかった。
見る限りおぞましい雰囲気の建物。
隣の野薔薇ちゃんは見事にキレ散らかした。
「ッッッハァーーーーーーー!!!!???
.
163人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:目 | 作成日時:2020年11月28日 1時