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幕間 ページ4
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夢を見た。
あの時は確か寒い冬だった。
真っ白な雪景色で、男の子が隣にいた。
外には雪がいっぱい積もっていて。
寒いなあ、って両手を擦りながら積もる雪を眺めてた。
「俺も、頑張らなきゃ」
「…急にどうしたの」
「……Aが頑張るんだ。俺も頑張らないとさ」
「藤丸くんはもう頑張ってるよ」
「ううん。俺はまだまだ。怖くてたまらない」
ーーーでも、やらないとね。そう彼は笑った。
(彼の空を写した瞳が大好きだった。
どんなに苦しい状況でも、光が潰えることの無い、
目指すべき眩しい希望だったんだ。)
ぐっと赤い紋章がついた右手を握りしめる。
何かを決意した目で遠い白い世界を見つめる。
これは、そうだ。人類史を取り戻す戦いだった。
勝たなくちゃ、行けない戦争だった。
強くて負けてしまう世界で、逃げたくても行くしか無かった。
取り残された人のみの、わたし達の物語。
ーーーまた、だれかの旅の物語。
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作者名：目 | 作成日時：2020年11月28日 1時
