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「さて、奇病の治療と行きたい訳だが……」
宿儺は……？と聞けば、数百メートル先にいるぞとケロッと爆撃を落とす。
「た、倒せたの……？」
「いや。あれを滅ぼすなら相殺する程の魔力が必要だろう。
……出来なくはないが、まだマスターとの契約は不安定だ。推奨はしない」
「そうなんだ…？？？？」
「理解出来ていないといった顔だなマスター。
その頭脳は飾りか？丁度いい、頭蓋切開で治療してやる」
「待って待って待って、メスを降ろして待って」
シュンッと音と共に黒と緑の特殊なスクラブへと姿を変え、
手のひらにメスを取り出すものだから急いで止める。
「遠慮はしなくていいぞマスター」なんて言うので全力で首を降る。届けこの思い。
「そんなことより！！！！皆を探さないといけない！
どうしようキャスター、虎杖くんも、伏黒くんも、野薔薇ちゃんも……！！」
「そんなことと言ったか？病を甘く見るなよマスター。
悪化すればそれこそ天国行きだ。自分勝手な行動は医者の僕が赦さない。
……とはいえ。他に患者がいるのなら優先しよう。特徴を教えろ」
「と、特徴！！？えっと、ええと…！！」
「身長、体重、容姿、年齢、性別。解る範囲内で出来るだけ正確に。さあ早く。」
「……！！？？」
人って急な事が合ってしまうと頭が追い付かず真っ白になるって本当だったんだなあ……
頭は冷静になりつつあるも、上手く舌が回らず身体が追い付かない。
あぁあぁあと必死に言葉を紡いで単語で伝えると
流石お医者さん、ピンポイントで理解してくれた。
「虎杖と言うやつは先程の呪いの容姿と当て嵌るな。
であれば二の次だ。伏黒とやらを探すか。」
行くぞマスター。失神したら診てやるから安心していい。
……えっ。
がｯｯと襟元を掴まれる。
えっ？えっ？と不安を全面的に出してキャスターを見つめる。
「魔力のリソースが曖昧だな。試運転といこう。」と青い光で足元に紋章が現れた。
何をしているんですか…？？と震えた声で聞くと、陣地作成だ。と答える。
「陣地作成ってなんですか先生……？？？？」
「説明は後だ。副作用は……まあ無いだろう。」
「まあってなに！？キャスターさん！？」
「喋ると舌を噛み切るぞ。」
「ﾋｭｯ」
ふわりと脚を浮かせてそれはもう、素早く景色が流れていく。
うふふ、わあすごい、ジェットコースターみたい。
ひぃいいやぁああああぁあぁぁぁぁ………！！！！！！と私の口から漏れていった。
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作者名：目 | 作成日時：2020年11月28日 1時
