【d!/軍パロ】暗闇が見えた (ページ7)

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重い…

というかだるい

体がだるい

私はそんな体を無理やり起こすように、目を覚まし、体を起こした

「……ぅ…………こ…こは…？」

白い天井…白い壁…白いカーテン…

まるで医院

でも、それにしては…とても暗い…気がする

「ﾊｯ……そ、そんなことより…」

ここで目覚める前の最後の記憶は、
あの崖から海へ落ちた所

自分の体を見る

服は病人の服に変わっていて、所々に傷のためのガーゼ等がある、
けれどそれ以外は特に、体に異変はなさそう

「生きて…る…」

彼は…？

この世から消えようとしていた彼は？

あの…藍色の…深い深い色の目をしていた…
彼は、…大先生と呼ばれていた彼は…無事なのだろうか

かかっていた掛布団を捲り上げ、移動をしようと足を下ろす

ズキッ

「いっ！？……た…」

痛みのある方へ視線を移すと、左足首辺りに包帯が巻かれていた
捻ったりしたのだろうか、

ああ、今だと何もかも憶測でしかないな…
とりあえず…

「周りの…確認…っ」

痛む左足をかばいながら、自身の置かれた状況と彼の安否を確認するため、
自分のベッドを囲ってつられているカーテンを開ける

そして、見えたのは
私が寝ていたところを省きベッドが7つ、その内の5つにカーテンがかかっている

もしかしたら、大先生さんも私みたいにどれかのベッドで寝ていたりするかもしれない

他の人を起こしたりするのは不味いから、出来るだけ静かに動く

ソッとカーテンの隙間から中を除く

中のベッドには、短髪で黒髪の男性が眠っていた。そばにある棚には、その人のだろうか…刀が大切に置かれている。

大先生さん…ではなかった

次のベッドの方へ向かう

そのベッドには、薄い水色で軽く結ばれている髪の男性、そばに神の文が書かれている紙…？が置いてある。

大先生さんではない

もしかして…全部違う？
だとしたら…大先生さんは…もう…

最悪な予感が頭をよぎる

いや、まだ全部確認した訳ではない…
全部、全部確認しないと…！

次のベッド、

茶髪でアシンメトリーな前髪の男性

次のベッド、

こちらも茶髪で少し癖のある髪の男性

違う…違う…

最後のベッド！

ここで、いなかったら…

別に、いないからと言って…100％最悪な状態とは限らない…ただ、怖い…その可能性があるというだけで…不安

「お願い…居てください…」

そう、呟き…カーテンを開く