心の傷 〜翼視点 ページ36
俺は、上杉の言葉を聞いて、ちゃんとアーヤと向き合って話すことを決めた。
でも、いざとなるとちょっと声が震えてしまう。
「アーヤ...今まで、ゴメン。」
俺は勢いよく頭を上げる。
どうか、どうか、許してほしい...
「いいんだよ、翼。謝らなくても!」アーヤは微笑みながら俺の顔を手と手の間に挟む。
「翼、なんか落ち込んでいたから心配してたし。それに、なんかスッキリしたような感じになったから吹っ切れたってことでしょ?だったら、それでいいんだ。」
そう言って笑う彼女は、俺の心の中に明るい光を差し込ませた。
なんで、そんなにあっさり許してくれたんだろう...俺がくだらないことで嫉妬していったって教えたいけど、なんか恥ずかしいし...
「アーヤはさ、上杉の事をどう思ってんの?」
聞いてみる。
上杉、って聞いたときのアーヤの表情が忘れられない。
怯えた表情、そして慌てていて、でも、どこかが悲しそうに見えて...
「上杉君は、ただの友達、だよ?」
言葉につっかえながらも、アーヤはしっかりという。
「私には、翼がいるから。心配しなくていいよ。」
でも、無理していってるのがよく分かる。アーヤは嘘をつくのが苦手だからね。
「アーヤ。上杉の事、好き?」
俺は、アーヤに気が付かせたい。絶対に、彼女の心の中に、上杉がいるから。俺もきっといるけど、完全に俺じゃないんだ。
アーヤは、無理やり気持ちを抑えて、好きでもない俺と付き合ってる。彼女をこれ以上苦しませたくない。上杉といる時が、一番楽しいんだろ?
だったら、ちゃんと言ってよ、アーヤ。
そう言ってくれたほうが、心の傷は深くないから。
これで最後だから 〜アーヤ視点→←恋は迷宮入り 〜KZ&G〜 【必読】
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ゆう - 今度は、上彩か、小彩が見たいです (2018年9月1日 12時) (レス) id: da04278cc9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - と〜ても面白かったです♪KZ大好きです! (2017年9月8日 16時) (レス) id: b396f5318f (このIDを非表示/違反報告)
栞菜 - Gで、上杉君アーヤの事を名前呼びしていた気が・・・。あと、小説面白かったです! (2017年7月22日 18時) (レス) id: 7d102e222b (このIDを非表示/違反報告)
白梅(プロフ) - あぐりさん» それは確かにそうですが、はっきりとした恋心が芽生えた上杉くんなら呼び名くらいは変わると思います。あとは大した最新をしなにのにわざわざ見に来てくださる方に申し訳なく思います。わざわざ注意して頂き、ありがとうございます (2016年11月20日 22時) (レス) id: 69a9555859 (このIDを非表示/違反報告)
あぐり - 上杉は、アーヤのことを立花と名字で呼んでいますよ。直されたほうがよいかと (2016年11月20日 13時) (レス) id: d7a9f1ad50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白梅 | 作成日時:2016年1月4日 5時