恋は迷宮入り 【KZ＆G】

信じる　〜翼視点　　*上杉エンド* ページ31

公園からアーヤの声が聞こえたと思って、近寄ってみると．．．

アーヤが、上杉と一緒にいる。しかも、すっごく楽しそうにしながら。






彼女の笑顔を見て、胸が締め付けられた。




アーヤが笑顔なのはいいことだけど、それが他の男が彼女を笑顔にさせたってことが．．．



すっごく悔しい。


そして、次に聞いた言葉が、俺に思った以上の打撃を与えた。

「可愛いから。」

アーヤが赤面の上杉にはっきりという。そして、彼女はすぐに口を手で覆って、照れくさそうにはにかむ。






アーヤ。


ダメだよ。


俺のそばを離れるな。


なんで、上杉と一緒にいるんだ？なんで、そんなに楽しそうにしているんだよ？


頭が痛くなってきた。

もう、これ以上考えたくない。


アーヤは、絶対に俺を裏切らないはず。

きっと、ただ上杉とたまたま会って、話してるだけだ。

それに、アーヤはいつも思ったことをすぐに口に出すタイプだから、きっと口が滑って思わず「カワイイ」って言ったんだろう。


でも、そうなるとアーヤは上杉の事を「可愛い」って思ったってことになる。


俺は混乱しながら息を大きく吸った。


俺は、アーヤを信じる。


彼女は絶対に浮気なんかしない。


最後まで、ちゃんと信じるから。

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