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ある日、本当に何も無い日。いつも通り過ごしていただけだった。教室で本を読んでいたらてんさんが邪魔するように俺の目の前に現れた。
「…邪魔。」
するとてんさんは教室を出るように促すかのように俺の服の袖を引っ張る。その姿はどこか焦っているような、怯えているような。
俺はてんさんについて行った、いつもより早いスピードで進むてんさんを見て俺は何となく嫌な予感がした。
てんさんは俺を屋上に連れて行った。
そこには"彼"がいた。
「………………何してんだよ。」
「やあ！ジェンナーくん！」
いつもの能天気な声で俺の名前を呼ぶ彼、そんな彼の能天気な声と裏腹に俺は焦っていた。
「…………やあ、…じゃねぇだろ……。」
「あはは、キミは心配性だね〜」
いつも通りの笑顔、俺が1番好きな笑顔。
「なんでそっちにいるんだよ…。」
「……。」
彼は普通なら飛び越えないであろうフェンスを飛び越え風に吹かれている。今彼は、生きるか死にぬかの瀬戸際に立っている。
「…………ジェンナーくん、私はねキミにてんさんを託したい。」
「……。」
黙れ、喋るな、行かないでくれ。言いたいのにそんな言える勇気がなくて…彼の楽しそうな顔を見てると、どうしても何も言えなくて。
「キミは動物に好かれやすと、私は見てるよ！主人の私よりてんさんはキミを好いている。」
「…だったら、なんだよ。」
「私もキミを人間として大好きだ、てんさんの気持ちも分からなくもない、キミはとても魅力的な人間だ。」
この場ではその言葉は嬉しくも何ともなかった。声はあたたかいのに残酷なことに俺の耳には冷たく通る。
すると彼の態度が少し変わった、さっきまでの笑顔はなくどこか黒く冷たい目を俺に向け、棘のある鋭い言葉を投げた。
「だから、羨ましかった。キミは芯があり誰になんと言われようと自分を見失わないで、誰かに好かれようと媚ずに生きていて……何より頭が良い。だからと言って自分の能力に甘んじず、常に努力をしていて…本当に羨ましかった。……その分隣にいて辛かった、苦しかった、悔しかった、憎かった。私から見たらキミは私の理想だ、眩しくて、美しくて……その分自分が醜く見えた。」
"彼"は独り言のような、空気の中に消えてしまいそうな声で俺に言ってきた。
行かないで、隣にいて欲しい、共に生きて欲しい、俺を1人にしないでくれ────そんなこと言える勇気は俺にはない。
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ひかり(プロフ) - ピピピのピさん» 把握ありがとうございます！主さん全く関係ないのに面倒事に巻き込んで貴重な時間使ってしまい申し訳ありませんでした…🙇🏻♀️こちらこそご丁寧な対応助かりました本当にありがとうございました！ (1月2日 15時) (
レス) id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ(プロフ) - ひかりさん» 了解しました、私の方こそご迷惑かけて申し訳ございません。ご対応ありがとうございました。 (1月2日 14時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - ピピピのピさん» そうなんですね……わざわざごめんなさい迷惑かけました(T_T)作品に何も関与などしないのなら主さんが良ければ私はこのままでいいかな、と思ったんですけどどうでしょうか💦 (1月2日 13時) (レス) id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - ピピピのピさん» 初瀬川さん…？？全く関係ないですが……作者のところ押してみたら、名前は初瀬川なんですが、作品がすべてピピピのピさんの作品になってるんです。フォロワーもピピピのピさんの数と全く一緒です。なんででしょうか…？ (1月2日 13時) (レス) id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ(プロフ) - ひかりさん» 関係ないと思いますが、作者のところ押したら初瀬川さんという方が出てきたのですが何か関係はありますでしょうか…？ (1月2日 10時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
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