想い【われそら・われくろ・われあお・われきく・われあか・われはく】

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「……フローレンス？俺なんか間違えてたか？」

「……ぇ、あっ…えっ………と…。」

ボーッとしてたところを急に話しかけられフローレンスは上手く言葉が出てこず焦っている。そんなフローレンスを見てコロンブスは何か間違えたのではないかと今までの問題を見直し始めた。

フローレンスはとあることを思い出しコロンブスに問いかける。

「………あの、コロンブスさん」

「んー？何？」

「その、クリスマス…のことなんだけど…」

「あ！…あー！クリスマスね！フローレンス24日と25日どっち空いてる？」

「私は両方とも空いてる…けど、コロンブスさんは私と2人で…その、……嫌じゃないの…？」

フローレンスは少し不安になった、もちろんエドワードが勝手に決めたことだ、蹴ってもいいのだがフローレンスはコロンブスとクリスマスを過ごしたいと思ってしまった。だがコロンブスはもしかしたら嫌かもしれないとぐちゃぐちゃに絡まった気持ちと戦っていた。

「…？なんで？フローレンスと一緒なら絶対楽しいじゃん！」

「…そう……。」

彼の悪い所は思ったことをすぐ口に出すこと、いい意味で捉えると素直。そんな彼の言葉にフローレンスはさっきまで絡み合っていた気持ちがスッと綺麗に解けていく。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

テスト返し当日。
コロンブスは心臓が張り裂けそうな思いで待っている。


テストの返却が終わり、コロンブスは一通り点数を見ると教室中に響く声の声量を出した。

「…………………やった、………やったぞｯ!!!!!!フローレンス！俺！1個も平均点より下がない!!!!!!」

「…本当だ、すごい…」

平均点ギリギリ届かない点数を取ると思っていたコロンブスは思わぬ結果に喜んでいる。

「これで俺のクリスマスは守られたｯ!!!!!!」


その日の帰り、コロンブスはフローレンスにちゃんとクリスマス遊びに行かないかと誘った、もちろんタジタジしながらだが、フローレンスも少し素っ気ない返しをしてしまったがOKとのこと。コロンブスとフローレンスのクリスマスは、また別のお話。

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