検索窓
今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:198,506 hit

44 makoto ページ44

突然のAちゃんの訪問に喜んだのも束の間。


会って挨拶も無しに拳骨をされ、何か怒る様な事したかな?と考えていた。

特に思い当たる事も無いと思っていたけど、まさか奈央さんと話した事だったとは、思いもしなかった。



だって、俺かウッチーが言わ無い限り、奈央さんと東京で会った事は、Aちゃんは知る術が無いはずだから。








誠「えっと…。どうして、その事を?」

「ここに来る前に奈央さんに会ってきて、聞いたから。」









間髪入れずに答えたAちゃん。


思わずウッチーと顔を見合わせた。









『お前、どうやって、』

「麻也君に協力して貰ったの。日本に着いてからの電車の乗り方も、奈央さんが今居る場所に行く方法も、ここに来る方法も。全部、麻也君にお願いして教えてもらった。」









あぁ、なるほど。

麻也に協力して貰ったのか。









「で?私に言う事無い?二人とも。」

『…確かに知ってるよ、お前の両親の墓がある場所。奈央さんに、あの写真と一緒に、住所が書いてあるメモを渡された。』

「そのメモは?」

『ドイツの家。』

「捨てたんだと思った。」

『んなわけねぇだろ。』









ウッチーはきっと、Aちゃんが知りたいと思う日まで、取っておくつもりだったんだろう。

Aちゃんが心から、両親の事を知りたいと思う日まで。









「マコちゃんは?まぁ、大体は奈央さんから聞いたけど。」

誠「偶然会ったんだ。あの後のAちゃんの様子を心配していて、少し話した。奈央さんは、Aちゃんと一緒に住みたそうで…。だから、」

「ホームステイな感じで、短期間からどうって提案したんでしょ?」

誠「うん。」

「カラスは、その話知っててあの時に例え話で?」

『そーです。』









ウッチーは面倒くさくなってきてるのか、あからさまに態度に出している。


Aちゃんは、まるで呆れたかのようにため息を吐き、置いておいたジュースを飲んだ。









「マコちゃん。私は、奈央さんと住まないよ。ドイツから、離れない。」

誠「そっか…。ごめんね?」

『腹減ったんですけどー。』

誠「どこか、食べに行こうか。Aちゃん、食べたい物ある?」

「……お寿司。」

『お前、ちゃっかりだな。』









正直、本当にこれでいいのか?と思うとこはあるけど、Aちゃんが決めた事だしな…。


Aちゃんがそれでいいなら、いいんだろう。

45 *→←43



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
537人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 交通安全!でも安産祈願じゃなくて良かったよ(笑)あぁ、ヒロインちゃんが愛おしい!カラスさん、そろそろ自分の気持ちに気づけー。でもそんな所もカラスらしいんですが…(笑)高い所のお寿司、いいなーいいなー。誰かごちしてくれないかな(笑)第4章も楽しみにしてます! (2015年7月7日 23時) (レス) id: f2ccd5d125 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、いつもありがとうございます!気づけば、4章です(笑)そろそろ、この三角関係?も動かさねば、と思っている次第です(笑)また次章でもよろしくお願いします! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - andoumeiさん» 初めまして!コメントありがとうございます。もう少しで、更新通知をお届けできるかと思います! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ももさん» 初めまして!コメントありがとうございます。続編、やっとちょろちょろと書き始めました。公開したらお知らせしますので、気長にお待ちください。 (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» 心配で心配で、マコちゃんとカラスに会いに日本に行っちゃいました。麻也君の優しい親心←? 麻也君はきっと、暖かく見守ってくれるでしょう…(笑) (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Elua | 作成日時:2015年5月26日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。