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前兆なんて、何もなかった。
唐突だった。
右足を着いた瞬間、何かが爆発したと思った。
あぁ、やっぱり俺は、W杯には縁が無いのか…。
「はい。」
『さんきゅ。』
「お腹空いてる…、よね？ご飯にする？」
『そうして。』
前までなら、怪我した後にこの家に帰ってきても1人だった。
山田が休みじゃなかったら、今日も1人だった。
そういえば、もうこいつと出会って1年経つのか。
『どした？』
「あ、えと…。そっちで食べた方が、楽？」
『いや、いつも通りで平気。』
リビングの入り口で、おかずの乗ったお皿を持って立ち尽くしていた山田。
気を使わせてるな。
いつも帰ってきたらユリアンの話を延々と聞かされるのに、試合の話が一切出てこない。
『で、今日はどうだった？』
「え？」
『ユリアン。』
「あ、うん。かっこよかったよ。」
『それだけ？』
「え？」
『お前、いつももっと喋るじゃん。』
たぶん、長谷部さんに連絡したんだろうな。
それで、あまり話に触れない方が良いとか言われたか、こいつはこいつなりに一生懸命考えた結果なのか。
『気使ってるなら、いらないんだけど？』
「………」
『しゃーない。やっちまったものは、もうどうしようもないしね。』
「……痛い？」
『そりゃね。』
「………」
『聞きたい事、どーぞ。』
「…どれぐらい、かかりそうなの？」
『さぁ？明日検査して、その結果次第。』
「そっか…。」
こういう時、気を使うなって言っても、やっぱり使ってしまうものなのか？
何だか、らしくない山田を見た気がする。
『お前、明日も泊まるよな？』
「…でも、」
『こうなったし、家の事やってくれると、俺的には助かるんですが。絢子さん来ないし。』
「……こういう時って、1人になりたいとかじゃないの？私居て、邪魔じゃない？」
『全然。』
何だろうね。
ちょっとだけ。
ほんの少しだけ、1人になりたくないって思った。
『触ってみる？』
「いい！いい！」
『触ったぐらいで、どうにもなんねぇよ。』
じーっと俺の足を見てる山田に聞けば、必死に首を横に振る。
自分が少しだけ笑えてるのは、きっと相手がこいつだから。
『だから、気になるなら触ってみる？』
「いいってば！」
お前に貰った勝守り、
俺は、この怪我に勝てるかな……。
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澪(プロフ) - 交通安全！でも安産祈願じゃなくて良かったよ(笑)あぁ、ヒロインちゃんが愛おしい！カラスさん、そろそろ自分の気持ちに気づけー。でもそんな所もカラスらしいんですが…(笑)高い所のお寿司、いいなーいいなー。誰かごちしてくれないかな(笑)第4章も楽しみにしてます！ (2015年7月7日 23時) (
レス) id: f2ccd5d125 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、いつもありがとうございます！気づけば、4章です（笑）そろそろ、この三角関係？も動かさねば、と思っている次第です（笑）また次章でもよろしくお願いします！ (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - andoumeiさん» 初めまして！コメントありがとうございます。もう少しで、更新通知をお届けできるかと思います！ (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ももさん» 初めまして！コメントありがとうございます。続編、やっとちょろちょろと書き始めました。公開したらお知らせしますので、気長にお待ちください。 (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» 心配で心配で、マコちゃんとカラスに会いに日本に行っちゃいました。麻也君の優しい親心←？ 麻也君はきっと、暖かく見守ってくれるでしょう…（笑） (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Elua | 作成日時：2015年5月26日 9時
