33 makoto ページ33
誠「Aちゃん、ご飯作ってる途中でしょ?大丈夫?」
「うん、大丈夫!今オーブンで焼いてるから。」
誠「何作ってるの?」
「ラザニア!」
あ、いいな。
Aちゃんの作るラザニア、上手いんだよね。
俺も久しぶりに、Aちゃんが作った料理食べたいな…。
「マコちゃん。ニュルンベルクに遊びに行ってもいい?」
誠「いつ?」
「キャンプ終わったぐらい?安静でしょ?家の事、やってあげる。」
誠「それ、助かる。」
ドイツでの生活ももう長いし、お手伝いさんを雇わなくてもある程度は出来る。
安静に、とは言われているけど、家事なんてそんなハードワークじゃないし自分でも出来るけど、Aちゃんに会いたいしお願いしようかな。
誠「そういえば。決まりそう?」
「第一候補は、Duisburg!」
誠「え?Kasselじゃなかった?」
この間話した時、Kasselの家が綺麗で景色も綺麗で気に入ったって…。
Duisburgって、ウッチーの所からそこそこ近いよな?
「あ、ねぇ。カラスも行こうよ。」
『何処に?』
「マコちゃんとこ。」
『……行かない。』
「何で?」
『てゆうか、日程的に無理。俺だって、開幕に向けて忙しいし。』
トイレから戻ってきたウッチーは、いつも通りの表情。
その表情に、Aちゃんも一瞬ホッとした表情を見せた。
「そろそろオーブン見てこなきゃ。マコちゃん、また行く日メールするね?」
誠「わかった。」
キッチンに行ったAちゃん。
ソファーに寝転んでいたウッチーだけど、起き上がってAちゃんが座っていた位置に座り直した。
『間に合うよね?』
誠「当然。」
『そ。ならいいけど。』
誠「Aちゃんには、それとなく言っておくよ。」
『何を?』
誠「W杯の話。」
『…別にさ、』
誠「ウッチー。お前は、4年前と違う。自信を持て。」
『……うい。』
顎鬚を触るのは、ウッチーのちょっとした癖。
照れてる時とかに出るんだよな。
この4年、
其々が色んな思いを持ってやってきた。
ウッチーは、その思いが誰よりも強いだろう。
何かよっぽどの事が起きない限り、ウッチーがメンバーから外れる事も、試合に出ないなんて事も、あり得ない。
何か、
大きな何かが、起きない限り……
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澪(プロフ) - 交通安全!でも安産祈願じゃなくて良かったよ(笑)あぁ、ヒロインちゃんが愛おしい!カラスさん、そろそろ自分の気持ちに気づけー。でもそんな所もカラスらしいんですが…(笑)高い所のお寿司、いいなーいいなー。誰かごちしてくれないかな(笑)第4章も楽しみにしてます! (2015年7月7日 23時) (レス) id: f2ccd5d125 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、いつもありがとうございます!気づけば、4章です(笑)そろそろ、この三角関係?も動かさねば、と思っている次第です(笑)また次章でもよろしくお願いします! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - andoumeiさん» 初めまして!コメントありがとうございます。もう少しで、更新通知をお届けできるかと思います! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ももさん» 初めまして!コメントありがとうございます。続編、やっとちょろちょろと書き始めました。公開したらお知らせしますので、気長にお待ちください。 (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» 心配で心配で、マコちゃんとカラスに会いに日本に行っちゃいました。麻也君の優しい親心←? 麻也君はきっと、暖かく見守ってくれるでしょう…(笑) (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elua | 作成日時:2015年5月26日 9時