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カラスと電話しながら、パソコンで駄菓子を色々検索。
私が知っていたのは極一部で、カラスに言われて初めて名前を聞いたのもあった。
《くあーあ。》
「寝たら?」
部屋にかけてある時計を見れば、カラスと電話し始めて1時間が経過していた。
時差を計算すれば、日本はいつの間にか日付がかわっていて、もう夜中になっている。
《明日休みだし、今日は夜更かしデーなの。》
「時差ぼけ対策は?」
《あんね。もう何回日本とドイツを往復してると思ってるわけ?その辺は、俺プロっすから。》
なんだかよくわからない理由だけど、カラスが大丈夫というのなら大丈夫なんだろう。
《そっちはー…17時前?》
「うん。」
《晩飯は?》
「適当に作る。」
《ふーん。俺、吉野家の牛丼だった。》
「え?お寿司じゃないの?」
《寿司は地元の友達と行く約束してるし、何か食べたくなったから、マネージャー的な人に頼んで買ってきてもらった。》
「マネージャーとかいるんだ。」
《的な人ね。事務所の人。》
「カラスって事務所に所属してるの?」
《……今なんて言った?》
「え?事務所に所属してるのって。」
《その前。》
「その前?…カラス?」
《……あ、そう。うん、カラスね。はいはい、カラスですよ。》
私、何か変なこと言った?
だって、カラスと電話してるし、カラスでいいよね?
……この間は、呼んでみたけど、なんか恥ずかしいし、カラス呼びが慣れててしっくりくるし。
《あ、そだそだ。パーカーありがとでした。》
「あ…、」
《と、Aちゃんサンタにお伝えください。友達っしょ?》
「…うん。じゃあ、…カラスサンタにもお伝えください。ブレスレットありがとでしたって。」
《うい。伝えておきやす。》
麻也くんとかLINE教えてもらってたから、お礼は言ったけど、カラスには言ってなかったや。
ていうか、今回色々お世話になっちゃったし、何かお礼した方が良いよね?
《やべ、限界。寝る。》
「あ、うん。」
《寝れなかったら、電話して。そっちが夜中は、こっち朝だし。》
「わかった。」
《ん。じゃ、》
「おやすみ。」
《おやすみ。》
カラスと電話を切ってから、ちょろちょろっとカラスをパソコンで調べてみた。
そしたら、帰国した時の写真が出てきて、あげたパーカーを着てくれていて、なんだか嬉しくなった。
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澪(プロフ) - 交通安全!でも安産祈願じゃなくて良かったよ(笑)あぁ、ヒロインちゃんが愛おしい!カラスさん、そろそろ自分の気持ちに気づけー。でもそんな所もカラスらしいんですが…(笑)高い所のお寿司、いいなーいいなー。誰かごちしてくれないかな(笑)第4章も楽しみにしてます! (2015年7月7日 23時) (レス) id: f2ccd5d125 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、いつもありがとうございます!気づけば、4章です(笑)そろそろ、この三角関係?も動かさねば、と思っている次第です(笑)また次章でもよろしくお願いします! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - andoumeiさん» 初めまして!コメントありがとうございます。もう少しで、更新通知をお届けできるかと思います! (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ももさん» 初めまして!コメントありがとうございます。続編、やっとちょろちょろと書き始めました。公開したらお知らせしますので、気長にお待ちください。 (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» 心配で心配で、マコちゃんとカラスに会いに日本に行っちゃいました。麻也君の優しい親心←? 麻也君はきっと、暖かく見守ってくれるでしょう…(笑) (2015年7月7日 10時) (レス) id: 4991d08e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elua | 作成日時:2015年5月26日 9時