[Elext City] (ページ8)

今日:15 hit、昨日:25 hit、合計:157,342 hit

＊ページ8

Meg《ねえねえだてさん》
date.《何？》
バーカウンターの向こうで、お代わりを催促されたJesseのカクテルを作っていたこのバーのマスター、date.にMegが珍しくこんな提案をした。

Meg《だてさんさ、今度俺の配信に一緒に出ない？》
date.《え？》
sIn☆《おっ！だてさん遂に配信者デビュー？》
Meg《だてさん、すっごくいい声をしてるから、俺の相手役とかしてほしいんだよね》
Shota《確かに。いい声してるよね》

date.《うーん、お誘いは嬉しいけど、俺は配信はいいかな》
Meg《そっか、残念》
sIn☆《俺が相手役しようか！？》
Meg《絶対嫌》
Jesse《DAHAHA!!!!》

kochi《残念だね、俺もだてさんの声劇聞いてみたかったんだけど》
Jesse《そういうこーちは配信しないの？》
kochi《俺はバイクで旅する方が楽しいから》

そんな中、1人離れたところでチビチビお酒を飲んでいたこのkochiという男は少し変わった男だ。
Shota《ゲーム廃人してるくらいなら配信でもすりゃいいのに》
Jesse《よっ、ニート》
sIn☆《よっ、自宅警備員》
kochi《うるせえ、高等遊民って呼べ》

まず第1にゲーム時間が異常なのである。
噂によれば、夜の19時から21時以外はずっと[Elext City]内にいるとかなんとか。
後課金しまくって誰も持ってないようなアイテムを持っていたりとか、その資金源どこから？と聞けば俺は高等遊民だからという返事のみだったり。

Jesse《えぇ～！だってこーち、お金持ちって感じしないんだもん！》
kochi《まあでも俺も、お前らが露骨に擦り寄ってくるような真似したら速攻縁切るからな》
Meg《…何かあったの？》
kochi《大人の事情ってやつよ》
Meg《ふーん…》

date.《ほら、もう閉店だよ。帰った帰った》
sIn☆《えぇー！！もうちょっとだけ》
date.《駄目です。ほら会計して行って全員》