[Elext City] (ページ7)

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Jesse《それじゃあ！ラジオ成功記念に！かんぱーい！！！！！！》
sIn☆《かんぱーい！！！》
date.《ねえうちクラブじゃないんだけど》

その日の放送後、彼らがいつも溜まり場にしている｢BAR CLOW｣に集った面々は、どうもいつもの常連客だけのようだった。
kochi《聞いてたけど、うるさいよお前ら》
Jesse《え！こーち聞いてくれたの！？》
date.《ここでメグと3人で聞いてたよ。ラジオの音量は最小にしたけど》

いつもの常連客、というのは、今や各分野においてそれなりの人気を誇っている面子で。
最早有名人の隠れ家バーと言っても差し支えないその場所はいつの間にか彼等の溜まり場となっていた。

Meg《そういえば、melow,の歌ってみた、デイリー1位になってたね》
Shota《うん、ありがたい事に。昨日の2位からよく2週目で上がったよね》
Meg《昨日2位だったんだ》
Jesse《そうそう、なんかねー！｢Tox!c Rem!x｣ってアイドルグループ？が1位だったの！》
Shota《まあ昨日ギリギリに出したしな、日が変わる》

JesseとShotaは歌い手兼踊り手ユニット｢Melow,｣を組んで活動している。
その確かな実力のある歌声と2者2様の踊りが好評を博し、今やアイドル的な人気を持っていた。

date.《そういうメグもすっかり声劇界隈のトップに立ってるじゃん》
Meg《…別に俺順位とか興味無いし》

一方のカウンターでカクテルを煽るMegは、声劇を中心に投稿している配信者だ。
少し色っぽい低い声に、若い女性ファンが大量につき、いつの間にやら｢声劇の王子様｣なんて呼び名が着いたのは記憶に新しい。