[Elext City] (ページ24)

今日:8 hit、昨日:25 hit、合計:157,335 hit

＊ページ24

@be.《ほら、警備の仕事の邪魔しないの。…貴方方も、ある程度の自由があるからって好き勝手しないでください》
Hika《ふっかがすまない。後でまた言い聞かせておく。それではこれで》
Fuka《わぁ！ひかる！いきなり引っ張らないでよ！えへへ、じゃあね～！》
半ばHikaに引きずられるように去って行ったFukaは、それこそ本当に人工的なプログラムとは思えないくらいの人間らしい表情を浮かべていた。

rau♡《…松村さん、やっぱり凄いですね》
HOKUTO《……》
ko-ji!《せやろ！やからもーっと雰囲気柔らかなってくれたら後は完璧なんやけどな～！》
じとーっと松村の顔を覗き込む向井をあしらうようにくるり、とメイン会場であるCentral Townの中心地に向かう松村の後に続いて、阿部も「ほら行くよ」と先を歩く。

rau♡《…どうかしたんでしょう、松村さん》
ko-ji!《え？何が？》
その後を続きながら、ラウールは向井にこっそり尋ねた。
rau♡《何か…今少し、寂しそうな顔をしていたので》
ko-ji!《あー…うーん…なぁなぁラウ、これさ、絶対北斗には言わんで欲しいんやけどさ」
rau♡《えっ？あ、はい》
途端に真面目な顔になった向井に、思わず背筋がしゃん、となる。

ko-ji《北斗な、寂しがり屋さんやねん》
rau♡《……はい？》
真面目な顔にそぐわない内容が出てきて「何言ってんだこいつ」という言葉が喉元まで出かかった。
ko-ji!《あぁ見えてな、北斗きゅん、寂しがりのウサギさんなんよ》
rau♡《ウサギさん》

怪訝な表情を浮かべるラウールに、向井はまた少し「あー…」と唸る。
ko-ji!《これさ、阿部さんにも北斗にも、勿論周りにも言わんで欲しいんやけどな？》
そう前置きをして、向井は口を開く。

ko-ji!《ラウさ、俺と同期のシステム開発部の社員がおらんの、違和感に思わんかった？》