いーとみー外伝 (ページ39)

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８-④ ページ39

またその想いが昂って

閉じた瞼の裏に見たことも無い彼女の乱れる姿が浮かんだ。

「あっ…！はぁ…」

最後、思わず声を出してしまう。
そのままティッシュに吐き出されるそこそこの量の欲。
最近溜まってたしな。

そっとドアを小さく開けると周りには誰も居なかったようで安堵してドアを閉める。

…まったく。
最近はもう、抜こうと思ったらあの子のエッロい姿想像してまうし、そしたら余計気持ちくなってまうからどうしようもない。

この年頃特有なんかな。
それか誰相手でもこうなるんかな。
でも、俺並原さんとかでそういうの考えたことないし。
やっぱりそういうお年頃なんかなー…

年齢ある程度とったら収まるんかな。

そんなことを考えたけど、年を重ねる毎に魅力的になる彼女を想えば、無理に近いやろうなと思った。

少なくとも俺の気持ちは一過性のもんなんかやなかった。多分彼女もそうやけど。
日が経つ事にまた惹かれていく。

でもこの想いは執事の分際で抱えるには大きすぎて重すぎて、こんなことでどこかにぶつけるしかなかった。

でもぶつけた後は、そんな自分が毎回嫌になる。

「好きやなぁ…」

今日も今日とて、腕を無造作に載っけた頭がやけに重く感じて
小さな声で零れた本音にまた目を閉じた。