いーとみー外伝 (ページ15)

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４-③ ページ15

その後少し時間はかかったもののお嬢様は無事洋服を身にまといダイニングにやって来た。

カチャカチャとナイフを動かしながら考える。

…ダイエット。よりにもよってダイエットて。
それ、明らかに誰かのために………大抵の場合、好きな男の子のためにするやつやないん？

もしかして、もしかしてやけど
…好きな男子とか、学校に居たりするんかな(※繭華の学校は女子校です)

えーなんか嫌やなぁ…

嫌？嫌って何でやねん。
僕は何を思う権利も…いや待て。あるか。

そうやん。
繭華様のこと任す時お父さん、『この子が立派な令嬢になれるように』言うとった。
んでその後めっちゃ繭華様の可愛いところ語られた。←

あんだけ繭華様のこと大好きで、ちゃんっと育って欲しい思ってるお父さん居るんやから、僕かてちゃんと男除けせなあかんやん。
出来んかったらクビやん。うん、間違いない。

気いつけよ。今日から送り迎えめっちゃ気いつけよ。うん。

その日から一週間、俺は男子に対して厳戒態勢を敷くことと…ならんかった。
女子校やからね。←