人間不信を打ち破った少女 (ページ18)

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参拾参話ページ18

ーA視点ー

凛太郎「…………お父さんが言ってたんだ。この場所には近づくなって…だけど僕達…どうしても気になって…」

凛子「近づくなって言うくらいだから、きっと怖いものがあるのかなって思ってたんだ。だけど、お姉ちゃんみたいな優しい人がいて少し安心しちゃった。」

凛子はふふっと笑った。

私も釣られて微笑んだ。

『…凛太郎、凛子、また来てくれる？』

凛太郎/凛子「！！、うん！！」

『ふふっ…そうか…』

凛太郎「今度来る時は龍之介お兄ちゃんと一緒に来るね！」

凛子「お母さんみたいに、ご飯も持ってくるね！」

『ありがとう、二人共。』

そう言った二人は出口へと向かった。

が

　ﾊﾞﾀﾝ!

凛太郎/凛子「！！」

いきなり扉が開いたと思ったら大柄な男性が立っていた。

？？「…凛太郎、凛子。ここには近づくなと言った筈だ。」

凛太郎「お、お父…さん…」

凛子「…！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

凛太郎の声はかすれ、凛子凛太郎の袖を握りは震えだした。

『凛太郎！凛子！』

私が二人の名前を呼んだら男性は私を睨んだ。

父親「貴様は口を開くな！！」

『ﾋﾞｸｯ』

私は驚いたがすぐに正気に戻った。

父親「…どうゆう事だ。何故決まりを守らない。」

凛太郎「っでも、お姉ちゃんは悪い人じゃないよ！僕らにだって優しくしてくれたし、また来るって約束したもん！！」

凛子「そうだよお父さん…！お姉ちゃんは何も悪くないよ！閉じ込めるなんて酷い事しないで！」

父親「………俺はお前達をそんな風に育てた覚えはないぞ。」

父親の声は思いっきり低く、牢屋に響いた。