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luz 『いつも、君を誘うのは』 ページ4

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「ちょっと、しっかりしてよluz君!」

「そう言われたってなぁ……」

「眠らないで!ってか、夜勤するって言ったのはluz君でしょ!」

「昨日帰ったの遅かったんやって……」



そう言って、仮眠室に向かおうとしているluz君を必死につなぎとめる。
彼はluz君。私の同期…なんだけど、やけに有給を取っていたり
休み明けはこうして眠たそうにしていることが多い不思議な人だ。

私と頭2つ分くらい違うんじゃないかってくらいの高身長、白に近いプラチナ色の髪。
顔は私より小さい気がする……なんて考えていたら、luz君は仮眠室に向かおうとした足を
こちらに向けて、私のすぐそばまでやってきた。


「…じゃあ、Aも一緒に寝る?」

「は…!?」

「あ、赤くなった。かーわい。」

「か、からかわないでよ!!とっとと寝て!」

「はーい、んじゃ起こしに来てなー」



眠そうな顔から一転して、大人な笑みを浮かべる彼に
さっきとは真逆の意見と毛布を投げてやれば、笑いながら仮眠室に消えていった。
時刻は24時を過ぎる頃だろう。

仕事の納期が近いと終わるまで事務所に泊まることはよくある。
ただ、社長の意向で泊まるときは1人じゃダメというルールがあり
luz君はその都度私を巻き込んできた。
他に、年の近い男性社員もいるのに何で私なのかはわからないけど。



「って言っても、私も私でやること済ませないと。」



そう言って、パソコンとにらめっこを始める。
仕事のお供はコーヒーと、寝る前にluz君がくれたチョコレートである。
ご丁寧に1時間後には起こしてというメッセージ付きだ。


 
「まったく……ホントつかみどころがないというか、なんというか……」


 
寝るなら泊まりにしないで、家で休めばいいのに。
なんて思いながらも、luz君以外はあまり泊まりの仕事しない人たちのため
集中力とかの問題で家で仕事ができない私にとっては
luz君はとてもありがたい存在ではあるが……



「にしても、luz君よく仕事の納期守れるよね…あんなに休んでるのに。」



 
そう、納期さえ守れば自由に出社日を決めれる私たちの会社でも
luz君は特異的な存在だ。夏と冬、彼は1か月の大半を休む。
その為、今日みたいに仕事に来ている日は大半泊まり込みで仕事をするのだが
疲れ切ってる様子を見せ、仮眠をとってから仕事をしているのだった。


 
「……そろそろ、1時間経ったし。起こしに行こうかな。」



区切りのいいところで仕事を止めて、仮眠室へと足を動かした。

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切り株(プロフ) - すみません!好評価しようとしたら間違えて低評価押しちゃいました!すみません。応援しています!頑張って下さい! (2019年7月14日 21時) (レス) id: b071ec8f6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elice | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年7月11日 17時

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