浮気症彼氏。 (ページ25)

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浮気２５ページ25

ASIDE

強く腕を引っ張られ、
ズンズンと歩き続けるチャニョル。

私たちこれから電車で帰ろうとしてたんだよね?

だけどチャニョルが行くのは、

人ごみの全くない路地だった。

『ねぇチャニョル』

CY「……」

『聞きたいことがあるの』

そういうと私の腕を掴む力が強くなった。

CY「ダメ」

『お願い、チャニョル』

CY「ダメ」

『なんであそこでセフ…んんっ』

セフンが殴り合いしてたの―――――

そう聞こうとしたのに、
いきなり壁に叩きつけられ口をチャニョルに塞がれた。

CY「その名前は言うな」

なにそれ、セフンの名前を
呼ぶことさえダメだの??

なにそれ。

CY「そんな泣きそうな顔すんなよ…

俺だって余裕ないんだ…ごめんな、」

私たちの間に沈黙が流れた。

その間、涙をこらえるのに必死だった。

CY「帰ろう、送ってく。」

そう言われ、ようやく電車に乗った。

そろそろ出発するとき、

同じ制服の女の子が駆け込んで入ってきた。

あの子……………

なんで今日はこんないろんな人に会うんだろう。

彼女は少し切れた息を整えながら
席を探していると、ようやく目がパチッと合った。

彼女の目がだんだんと見開き、

隣のチャニョルを見て一気に顔色が悪くなっていた。

――――――――では、発車します。

ガタンと揺れて動き出した電車。

私たちだけは、時が止まったかのように
誰も動き出さなかった。

サランちゃんと話したいことは山ほどあった。

どうして学校に来ないのか
私とセフンの関係を知っていたのか

一応チャニョルに許可取ったほうがいいよね。

そう思って隣を向くと声が出なかった。

全く瞬きせず、目に色が何もない、

例えるなら殺人者のような目をして
サランちゃんを見るチャニョル。

よく見るとサランちゃんの手足は震えていた。

電車がゆっくりと止まり、ドアが開くと
たくさんの人が窮屈そうに出入りしている。

ハッとした表情をしたサランちゃんが
急ぎ足で電車を降りた。

サランちゃんは私の次の次の駅のはずなのに。

『チャニョル、家まで送ってくれないくていいよ。』

こんなのもう、べクに聞くしかないよね。

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