浮気２４ ページ24
ASIDE
CY「冗談だよ、冗談。」
『じょーだん？』
CY「ちゃんと大事にしたいからまだ待つよ。」
そう優しくニカッと笑った。
チャニョルのそういう優しさが好き。
『ありがと、』
CY「でも……」
チュ…
CY「欲しくてたまらないのは事実だから。」
『んな…！！！/////』
CY「ははっ(笑)顔真っ赤(笑)」
それから他愛もない話をして帰ろうと駅まで向かっていると
駅前の広場でなにやら人が集まっていた。
「なにあれ？」
CY「さぁ〜？」
するとバゴッと鋭い音が響いた。
その時同時に周りの人たちがおぉ〜！と歓声を上げる。
殴り合いをしているんだ、と分かった。
怖くなってチャニョルと繋いでる手の力が強くなると
チャニョルがそれに気付いたのか
CY「ちょっと早く行こっか。」
と、スピードを上げて歩き出した。
殴り合いをしている人たちから
通り過ぎようとしたとき、
身体が一気に固まってしまった。
CY「……A？」
だって、今殴り合いしてる人…
その時パチっと目が合った。
やっぱり……
時が止まったように二人見つめ合っていると
いきなり視界が真っ暗になった。
その時周りにいた人たちが次は私たちを見て歓声を上げた。
この状況を理解するのに時間かかからなかった。
私今チャニョルにキスされてるんだ。
すぐ終わると思ってたキスだけど
どんどん深くなっていくばかり。
周りに見られてることも嫌だけど
セフンに見られてると感じることがなによりも苦痛で
私がチャニョルの胸ぐらを押すとゆっくりと離れてくれた。
でもすぐにグイッと強く腕を引っ張られてズンズンと歩き出した。
転ばないように必死について行く。
なんであんなに傷だらけなの
なんで殴り合いなんてしてるの
クルッと後ろを向いてもう一度セフンを見ると
もう遠くにいるセフンが確かに私を見つめながら
”愛してる”
そう言った。
胸がドキンッと飛び跳ねた。
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作者名：て て 。
| 作成日時：2015年10月18日 1時
