10話(蒼桜) ページ11
[夢主様side]
さっきからスバルがずっと黙りこくっている。
いつも語尾にビックリマークが付くレベルで、
近藤さん並みのテンションの高さなのに珍しい。
「スバル、どうかした?」
思い切って聞いてみる。
どんな答えが返ってくるかは分からないが。
「ん!?あ、別に。何でもない。」
何か慌てている…?
まあ気の所為だろう。
「で、土方さん。その"異世界転移"について、
もっと詳しく教えてもらえませんか?」
今のところ"異世界転移説"が1番有力だ。
もしかしたら、元の世界に帰るためのヒントが、
土方さんの話の中にあるかもしれない。
「…実はな、ずっと前に、別の世界から別の世界に転移する、訳の分からない出来事の話を聞いたんだ。
その時は俺も信じていなくて、そんなことある訳ないと思ってたんだ。
でも、今のお前らを見てると、その話の中の出来事と色々と一致する点があるんだ。」
「だから、私たちは異世界転移をしたと?」
鋭い視線で土方さんを見つめ、ラムが言う。
「そうとは言い切れないが、その可能性が高い。」
「ど、どうしたら元の世界に戻れるんですか?」
もう憧れの銀魂の世界だし、いっそのこと此処で
暮らすのもアリかなとか考えちゃったけど。
一応聞いた。
「そんなこと俺が知るか。俺が聞いたのは、異世界転移がどういうものなのか、それだけだ。」
やっぱ知りませんよねー。
すると沖田くんが口を挟んだ。
「なんでィ土方さん、肝心な時に頼りになりませんね。そんなんだからモテないんですよ」
「うるせーな総悟!俺だってその気になればモテるわ!」
「知らんがな!」
世界で一二を争うレベルでどうでも良い話をする
2人に、私は全力でツッコむ。
そういう話は他所でやってくれませんかね。
「…エミリア様、まだ此処にいらっしゃるつもり
ですか?」
「あはは、どうしようかしらね…
帰ろうにも話は終わってないみたいだし…」
いやめっちゃレムとエミリア困ってるやん。
「御三方、話が終わったなら私たち帰りますよ?」
念の為土方さん達3人に問いかける。
「…待て。話は確かに終わりだが、お前ら家は
あるか?」
「「「「「あ」」」」」
私たちは揃って声をあげる。
それを見た土方さんは呆れ顔で、
「泊めてくれそうなところ紹介してやるからついてこい」
と屯所を出て行った。
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わごむ - ふぁっ!?終わりって書いてた...なんかすいません (2020年1月13日 23時) (レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
わごむ - なんで今更見つけたかなぁぁぁ!?あっ、すっごい好きです。更新待ってます! (2020年1月13日 23時) (レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
蒼桜 - エミリアたん天使っていう定期さん» 返信が遅れて申し訳ありません!コメントありがとうございます!逢威とも相談して、これからも更新頑張りますね! (2018年11月4日 18時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
エミリアたん天使っていう定期 - 好きです!!更新頑張ってください!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 09e6bd33b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逢威、蒼桜 | 作成日時:2018年9月16日 17時