古畑中学生

５話 ページ6

☆理科室☆

野々山『聞いたよ〜。名探偵登場ってところだなぁ！

確かに、名推理だ！』


古畑『事実を現状して言っただけです』


向島『古畑君は僕の恩人だ…』


野々山『でも、悪いけど僕は現場を

見た瞬間犯人は烏だと分かった』


A『何でですか？』


野々山『(ｶﾞﾗｶﾞﾗ)荒らされていたのは、撫子の花だ…

手前のパンジーは全く被害にあっていない。

踏まれた後さえない。

パンジーを一切踏みつけることなく、撫子に辿り着くなど、

人間には不可能だ。

……となると、犯人は空からやってきた以外にない。』


古畑『………』


A『そっかぁっ!!』


向島『ホントだ』


野々山『初歩だよ〜。向島君、青居さん。』


A『ははっ』


向島『君も凄いけど野々山先生もすごいよ』


古畑『(下唇を噛む)』←悔しそうに。


A『あ！任三郎の方が凄いからね！私の中では♪』


古畑『(^^)』


＊帰り道＊


向島『古畑君さ、探偵になればいいのに』


古畑『止めてよ-w-w』


向島『だって凄い、

推理力だもん。

将来は…刑事になるの？』


古畑『いやぁ〜。』


A『やっぱり、探偵の方がカッコいいよ！』


向島『ん〜。

警察もいいけど…

少年探偵団っていうのもうるよね！』


古畑『江戸川らんぽですか』


A『コ○ン？』


向島『探偵事務所を作って、

村で起こる色々な事件を解決するっていうのは？』


古畑『あり得ないな。』


向島『なんでー！』

＊川＊

古畑『良いことを教えてあげるよ。

現実社会では、そんなに色んな事件は起こらない。』


向島『そんなの分からないよ。』


古畑『起こったところで、僕みたいな

中学生に相談に来るような人間はいない』


向島『評判が評判を呼ぶかもしれないじゃないか！』


A『なら、嬉しいんだけどね！』


古畑『前の学校でも似たようなことをやってたんだけど…』


向島『やってたんだ…』


A『うん…』


古畑『見に染みて分かったことがある…


大人はそういう子供を喜ばない』


向島『そうだよ…』


A『そうだよ…

喜んでたら、相談しに来るよ…』


古畑『…気味悪がるだけだ…』

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