古畑中学生

３話 ページ4

そして…
彼の才能が発揮されるときがきた…


ある朝…

花壇の真ん中だけが荒らされていた。


教頭『誰の仕業だ…』


・・・

野々山『おはよ！』


生徒『おはよーございます!!』


キキイッ←ブレーキ


ザワザワ

A『真ん中だけ…？』


古畑『………』

☆教室☆


教頭『校庭の花壇を荒らしたのは誰だッ！


この中に犯人がいることは解ってるんだぞ!!』


真鍋『誰なんだよ！白状しろっ!!』


皆『…………』


教頭『仕方がない…向島音吉。立ちなさい』


向島『…はい…』


教頭『お前か…やったのは…』


向島『え？』


教頭『お前かと聞いているんだ』


向島『僕じゃ…ありません…』


教頭『昨日、君は私に叱られた。

園芸係にも関わらず、薔薇の花を枯らしてしまったからだ…


何故か…
水をやらなかったからだ…』


向島『はい…』


教頭『君は私に怒られた腹いせに…

花壇を荒らしたんではないのか？』


向島『違います!!』


真鍋『あ！思い出したぞ！先生！俺、見ました！』


A『見たって…何を？』


真鍋『昨日、下校するとき向島が花壇にしゃがんで何かやってた!!』


教頭『向島！どういうことだ！』


向島『それは…っ…水をあげてたんです…』


真鍋『そんなことしたことねーだろっ!!』


向島『だけど…っ…昨日は先生にいわれたから!!』


教頭『正直にいいなさいっ!!』


向島『本当です！』


真鍋『嘘つくんじゃねー！』


古畑『…ちょっとぉ…よろしいですか？』


教頭『君は？』


先生『転校生です』


古畑『古畑と申します…向島君に二三質問があるんですが…』


向島『僕に？』


古畑『よろしいですか？』←前に出ながら


教頭『どうぞ』


古畑『どうして、園芸係になろうと思ったんですか？』


向島『どうしてって…』


古畑『元々花に興味が？』


向島『無いです!!…―でも、誰かが

やらないといけないから…』


古畑『好きでやってた訳じゃないんだ』


向島『多数決で決まったんです！』


古畑『だと思った』


教頭『それがなにか関係あるのか？』


古畑『昨日、花壇に水をやりましたね』


向島『はい…』


古畑『その時、水以外に何かやりましたか？』


向島『何かって？』


――――――
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