第38話 ページ40
次の日から、主は可笑しくなり始めた。
何時でも笑顔で、無駄に元気で。
見習い側の刀剣たちに何を言われても笑顔だった。
ああ、もう壊れ始めてるんだ、そう思った。
「・・・・・・主」
『ん?どうしたの?』
俺がもっと力があれば、勇気があれば
あの会議を止めることが出来たのだろうか。
俺が短刀だから、なんていつも俺は自分を責める。
どうすればいいんだろうか。
「そんな時は俺におまかせ!主さんのことを一番分かってるし!
・・・・・・ただ、裏切った奴らにはしっかりと制裁をあげないとね。
本当、主さんも可哀想。こんな刀達を育てるなんて…俺が顕現したら、神域に連れて行ってあげようかな?
そしたら、主さんも苦しまずに済むし!名案だね!」
何処からか、そんな声が聞こえた気がした。
歯車はもう回り始めていることを、今の俺は知らなかった──。
97人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐の子(プロフ) - 第30話の所「短刀」が「担当」になってますよ! (2018年12月20日 22時) (レス) id: bf2de55560 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏琉斗 哀 | 作成日時:2018年11月24日 18時