第23話 ページ25
『確か、もうすぐで出陣だし…光忠の事だから、もう玄関に居るはず…あ、居た』
光忠を探して玄関に来ると、私の予想通り光忠がいた。
光忠は私を見ると途端に顔が明るくなった。
あれ、かっこよく決めたいよねの人は何処に行った?
「主…!まさか、僕のために来てくれたの?」
『うーん、まぁそうなんだけど…同じ刀派の刀が顕現したから、挨拶にどうかな…って。
小竜、同じ刀派の光忠だよ』
「あ、光忠!久しぶりだね」
「ああ!小竜くんか!久しぶり」
と、ふた振りはきゃぴきゃぴしている。
そう、きゃぴきゃぴしている。
・・・・・・居なくなった方がいいよね。
『三日月、三日月には出陣の話と遠征の話を出陣組と遠征組が揃ったらしてほしいんだ。一人で出来る?出来なかったら私もいるけど』
そう言うと、即答で「居てくれ」と笑顔で言われた。
・・・・・・まぁ、おじいちゃんだし心配だし…いっか。
と思い、私はOKを出した。
五分もすれば両組集まり、私は話を始めた。
『今日出陣組に行ってもらいたい場所は、厚樫山。あそこは敵が強いから、みんな頑張ってね。あ、だけど無茶は禁止。刀装が剥がれたら、もしくは軽傷でも帰還ね?分かった?』
「はーい」と頷く出陣組。
「確か、主は石切丸が欲しいのだったな。」
『あ、うん。そうなんだけど、やっぱり皆の体が第1だから石切丸さん探しは二の次でいいよ』
私がそう言うと、出陣組が「主…!」と涙ぐみ始めた。え、なんだどうした。
その後、出陣組でこそこそ話し合ったあと「行ってきます!」と言い、庭まで走っていった。
『行ってらっしゃい。
次は遠征組だね。遠征組に行ってほしいところは、鎌倉防衛戦。
刀剣レベル合計240以上の部隊を自由に結成し、鎌倉へ迎え。遠征時間は長めの12時間。』
「じ、12時間も主と会えないなんて…そんな驚きは要らないぜ主ぃ…!」
『あ、ちょ、泣かないで…!』と私が慰めていると、三日月が言い放った。
「お前には泣き顔が似合っているぞ」
「・・・今、生憎本体を持ち合わせていてなあ。遠征前にこいつと手合わせしていいか『だめに決まってるでしょ!三日月も、そういうこと言っちゃダメ!』・・・・・・ちっ」
し、舌打ちしやがった…。
『・・・鶴丸は副隊長なんだから、しゃきっとする。帰ってきたらご褒美に一緒にお茶しよ?』
そう提案すると、途端に顔が明るくなる。
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狐の子(プロフ) - 第30話の所「短刀」が「担当」になってますよ! (2018年12月20日 22時) (レス) id: bf2de55560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏琉斗 哀 | 作成日時:2018年11月24日 18時