【刀剣乱舞】俺達は主をとても愛してるけど… (ページ23)

今日:4 hit、昨日:12 hit、合計:170,437 hit

第21話ページ23

暫く探すと、案の定三日月が色々な刀に声をかけていた。

『三日月〜！やっと見つけたー！』

「おお、主。すまなんだ…鍛刀部屋を忘れてしまってな、少し聞いていたのだ」

『だよね、知ってた。鍛刀部屋は、反対方向だから行くよ』

「主も付いてきてくれるのか？」

『･･････迷子とか嫌だし、次近侍になってくれた時にまた迷子になって欲しくないから』

「はっはっは、主、顔が紅いぞ？」

『〜！三日月の馬鹿！置いてくよ！』

「じじいの事も労わってくれ…」

『意地悪したおじいちゃんには優しくなんてしませんー。ごめんね、鳴狐。ありがとう』

「･･････大丈夫」

ここの鳴狐は、少しだったらお供ではなく鳴狐本体で喋ってくれる、かなり珍しい鳴狐なのだ。

でも、そのお陰で鳴狐とも仲良くやれてると思うんだけどね。

三日月の腕を引いて歩きながら、そんなことを考えた。

『はいここ。道、分かった？』

「あなや、主のことだけを見ていて覚えていないぞ」

『･･････三日月、近侍交代』

「あなやぁぁぁぁぁぁああ！」

あれ、冗談で言ったのに結構信じてる？

若干涙目になりながら「あいすまなんだ…」と謝る三日月を見ていれば、不思議と許したくなった。

『はいはい、近侍は今日1日三日月だから、大丈夫だよ。』

「あ、主…！じじいは愛しているぞ…！」

『さっさと資源妖精ちゃんに渡して、ばかじじい』

「…はっはっはっ、そうだな(主の耳が赤い…愛いなぁ、主は)」

まず、高配合の資源を渡すと出てくる3時間20分。え、太刀じゃん。しかもレアの。

別に太刀でもいい。良いんだけど…

『まともな太刀でいて下さい…！』

「主や、手伝い札は使うか？」

『･･････使おう、かな』

誰でもいいんです。まともであれば。

それが私の願いです。

そう願いながら霊力を込めた人形を刀に落とす。

淡い光と幾数の桜と共に顕現された太刀男子は──

「俺は小竜景光。主を探しさすらう流浪の旅人……。キミが、今度の主かな？」

『･･････あ、よろしくお願いします。多分、これから貴方の主になる審神者の空です』

「･･･主や、顔が死んでいるぞ」

『いや…うん。』

なんでこう長船ってホスト団みたいなのなんだろう…。

「今代の主はとても可愛らしいね。俺、好きになっちゃいそうだな」

･･････は？